「クルマを取り上げる」のではなく別の楽しみを見つけるという考え
筆者自身のことを話させてもらうと、自分自身もいわゆる8050世代だが、父親は70歳で運転免許を返納した。
若かりし頃はハコスカやハーレーを乗り回し、タクシーの運転手であったこともあったほどのクルマ&バイク好きだったが、最後はスクーターを乗り回すにも不安があったため、自分で免許を返納してくれたのだ。
おかげで免許返納させるための苦労は味わっていないが、介護ドライバーを体験したり、過疎地でのモビリティサービスの実証実験を取材するなど、高齢者の移動困難という問題をどう解決すべきか、さまざまな角度から考える機会をもらっている。
自分の親兄弟の運転操作が危ういと感じたら一方的に説得するのではなく、車両が持ち込める自動車教習所へ一緒に行って教官に運転を見てもらって判断してもらうなど、客観的に可否を下してもらい、それを本人にも認めてもらえば納得してもらいやすくなるだろう。
いよいよ運転するのが危ないとなったら、クルマ以外の楽しみを一緒に探してあげることも大事なことだ。
そのうえで、免許を返納するだけでなくクルマも遠ざけることだ。やはり高齢者の余生をどう楽しんでもらうかが、解決の糸口になるのではないだろうか。
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