小は大を兼ねる?! 軽だけど侮れない一芸を持つクルマたち

アクティトラックはミドシップで最小回転半径わずか3.6m、農道のNSXだ!

2018年11月に発売された T360をイメージした「ベイブルー×ホワイト」の特別仕様車
2018年11月に発売された T360をイメージした「ベイブルー×ホワイト」の特別仕様車

 正直、トラックなのにミドシップというだけでかなり仰天する。ホンダアクティの下回りをのぞき込むと、リアアクスルのすぐ前、つまりスーパーカーと同じ位置にエンジンが搭載されているじゃないですか! 

 もうこれだけでアクティトラックに対する尊敬のココロが沸いてくる。アクティトラックは軽トラ界のNSXだったんだね!

 このレイアウトを生かして、アクティトラックはホイールベースわずか1900mm! しかも左右前輪の間にエンジンがないので、タイヤを思いっきり深く切ることができる。

 これらの能力が総合して、アクティトラックの最小回転半径は、わずか3.6mを達成しておるのです! 

 フツーの軽がだいたい4.3mくらいなので、この小回り性はフィーリング的にはケタはずれ。その場でクルッと回る戦車の超信地旋回にも近い感覚だ。戦車はもっとデカいので戦車よりぜんぜん小回り利くけど。

 小回りが利く軽といえば、2シーターのスズキツインが有名だが、アレでも最小回転半径3.6mだった。

 ツインのホイールベースは、アクティトラックより100 mm短い1800 mmだったが、前輪の切れ角などの差によって、小回り性は同じに。そしてツインは販売不振により2005年に生産中止となったため、アクティトラックが小回り王の座に輝いたのであります。

 が、上には上がいた。スマートフォーツーはホイールベース1875 mmで、最小回転半径3.3m! 負けた! コイツのステアリングをロックまで切って曲がると、真剣に超信地旋回(スピンターン)かと思います。

 でも、スマートフォーツーには荷台がない。つまり農作業には使えない! それを考えると、アクティトラックの勝ちですね。まさに農道のNSX!

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