所得の低下に伴い クルマのダウンサイジング傾向が強まっている!
このような経緯で生じたのが「ダウンサイジング」の消費動向だ。一般的には「子供が成長して家族でクルマに乗る機会が減った」といった理由で小さなクルマに乗り替えるといわれるが、実際には所得の伸び悩みと車両価格の値上げが影響している。
したがって、クルマの売れ行きを伸ばしたり、ミドルサイズ以上の車種の販売を好転させるには、この切実なクルマ選びに余裕を与える必要がある。
今は少子高齢化で兄弟も少ないため、子供が就職した後には、1世帯で両親の介護をしなければならない人も多い。
常に経済的な負担を強いられる。好きなクルマを購入していただくには、まず所得を20年前の水準に戻し、そこからプラスに転じさせる必要があるのだ。
2019年10月から始める消費税10%アップおよび環境性能割で、どれだけ新車販売が落ち込むのか、今から心配だ。
※以下参考データ
■2009年主な出来事/ヒット商品/ベストセラー
・民主党政権誕生
・裁判員制度による初の裁判が始まる
・マイケルジャクソン死去
・GM、クライスラー破綻
・こども店長(トヨタ自動車のCMシリーズで子役の加藤清史郎が店長を演じる)
・事業仕分け(国や地方自治体が行う個別の事業について公開の場で必要性や効率的な実施方法を議論する手法)
・草食男子 (協調性が高く、家庭的で優しいが、恋愛やセックスには積極的でない、若い世代の男性を指す)
・ファストファッション (安くて手軽なファッションのこと)
1Q84(1・2)(村上春樹)
■2009年の新車販売ランキング・ベスト10(登録車)
1位/トヨタプリウス:20万8876台
2位/ホンダフィット:15万7324台
3位/トヨタヴィッツ:11万7655台
4位/トヨタパッソ:9万8883台
5位/ホンダインサイト:9万3283台
6位/トヨタカローラ:9万178台
7位/ホンダフリード:7万9525台
8位/日産セレナ:7万8836台
9位/トヨタヴォクシー:7万1426台
10位/日産ノート:6万5745台
■2009年の新車販売ランキング・ベスト10(軽自動車)
1位/スズキワゴンR:20万1528台
2位/ダイハツムーヴ:18万2325台
3位/ダイハツタント:14万5432台
4位/スズキアルト:8万7386台
5位/ダイハツミラ:8万3952台
6位/ホンダライフ:7万5744台
7位/スズキパレット:6万2129台
8位/日産モコ:5万8469台
9位/ホンダゼスト:4万3660台
10位/ダイハツエッセ:3万4148台
2009年の新車販売は、5月にフルモデルチェンジを受けたプリウスがランキングの首位に立った。ハイブリッド車が首位に立つのは初めてのこと。2009年はエコカー減税と補助金が実施され、新型プリウスは自動車取得税と自動車重量税が100%免税となったうえ、10万円または25万円の補助金も受けられていたことも大きな追い風となった。
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