ホンダeの価格と実力 ホンダ初の量産EVは可愛い!! でも高くない…?

「ホンダeはスポーツカーですから!」

コーナリング1発で走りの楽しみがわかるというから試乗が楽しみだ
コーナリング1発で走りの楽しみがわかるというから試乗が楽しみだ

 では、ホンダeの概要がわかったところで、現地で取材した内容をお伝えしていこう。まずはホンダeの開発責任者・人見康平さんに話を聞いた。

―まずはホンダeの価格ですが、英国では3万ポンド(約435万円)で販売される予定ですが、日本でも400万円以上で売るのでしょうか?

人見さん 安くありませんよ。でも本当に気に入っていただけるお客様に乗っていただければいいと思っています。

―スペック的にリーフに劣っていますが、リーフとは違う、ホンダeの個性、魅力はなんでしょうか?

人見さん 乗って走ってもらえば必ずわかります。“スポーツカー”ですから。

 人見さんは2代目フィットや初代N-WGNの開発責任者を務めたホンダのエース級開発者。その人見さんが「ホンダのEVとは何か?」を突き詰めて出した答えが走りの楽しさだという。

 EV専用プラットフォームを採用することで、モーターはリアに搭載。いわゆるRRで前後重量バランスは50対50というから、まさに理想的。ステアリングにはVGR(可変ギアレシオ)を搭載し、その曲がりのよさは「絶対に驚きますよ」と人見さんは力を込めて答えた。

EV専用のプラットフォームを開発し、地域ごとにバッテリーを最適調達し、バッテリー幅を固定した水平平置きバッテリーパックとして搭載できるのが新しい。 ホンダeにも採用されるが、低重心かつ重量配分は50対50とし、リア駆動を基本に4WDも展開していくという  
EV専用のプラットフォームを開発し、地域ごとにバッテリーを最適調達し、バッテリー幅を固定した水平平置きバッテリーパックとして搭載できるのが新しい。 ホンダeにも採用されるが、低重心かつ重量配分は50対50とし、リア駆動を基本に4WDも展開していくという  

 赤と黒の2トーンエクステリアは日本仕様の特徴で、想像以上に低くワイド、精悍な印象だ。ミラーレスのデザインも新鮮で大型サンルーフも標準仕様だ。ちなみにミラーレスは空気抵抗を抑え、最大3.8%も航続距離を伸ばすという。

全車ルーフがブラックの2トーンカラーでサンルーフも標準装備
全車ルーフがブラックの2トーンカラーでサンルーフも標準装備
インテリアはとにかく斬新。メーターとは別に10インチモニター2つと6インチのサイドビューモニターが配置される
インテリアはとにかく斬新。メーターとは別に10インチモニター2つと6インチのサイドビューモニターが配置される

 インテリアは和風モダンといった装い。ナビやいろいろなインフォメーションを操作できる10インチのモニターを2つセンターと助手席側にレイアウト、左右には6インチのサイドビューモニターがあり、運転が楽しめそう。

 日本発売は2020年春、埼玉寄居工場で生産されるという。価格はおそらく430万円前後になるだろう。

 人見さんの言うとおり、ホンダeは既存のEVとは違う、走りが楽しめる、ホンダらしいスポーツカーに仕上がっているのか、期待して待ちたい!

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