近藤真彦監督独占インタビュー「若い子たちにクルマに関心を持ってほしい」

子どもの教育に関して望むこと

 BC:いまの子どもたちへの教育に問題点を感じられるということでしたが。

 近藤監督:子どもたちの問題というよりも、学校現場での問題が大きいのかなって思います。「生徒さん、生徒さん」って扱いが多いじゃないですか。そこは是正していかないと問題は大きくなると思います。

 BC:子どもたちをお客さん扱いをしている教育機関が多いということですか?

 近藤監督:叱ることを恐れていると思います。レース現場でもその葛藤はありました。現場のメカニックやチームマネージャーは怖いですからね(笑)。彼らはガツンと言うとシュンとしてしまう。

 BC:萎縮してしまう?

 近藤監督:最初のうちはそんなこともありましたよ。でも命に関わることだから叱られているんだ、と気づく子が多くて安心しました。

 本気で子どもたちに向かい合うのは大人も体力が必要ですし、勇気も必要です。子どもたちの様子をしっかり観察するのも大切です。

 BC:レース現場では監督自身も学生に指導することはありますか?

 近藤監督:広報担当の学生たちが、学校で用意してきた当たり障りのない質問を僕にするんですよ。そういう時に「レースでさっき起こったことを聞けよ!!」って言ってしまうこともあります。

 学校の教室で考えてきたこと聞くだけなら、レースの現場にいる意味がないでしょ? 報道のプロの皆さんはそうでしょ?

 BC:(うなずく)。監督から直接ご指導をいただけるなんて、きっと一生忘れられない体験になりますね。幸せな学生さんです。今後もKONDOレーシングのご活躍に期待しています。

 近藤監督:ありがとうございます。今後も日産自動車大学校とKONDOレーシングのスーパー耐久プロジェクトにご注目ください!!

近藤監督は藤井誠暢選手(右)、日産自動車大学校愛知校校長 田中篤司先生(左)をはじめ、多くの関係者とともに学生の人財育成に励んでいる(※東京オートサロンにて許可を得て撮影)
近藤監督は藤井誠暢選手(右)、日産自動車大学校愛知校校長 田中篤司先生(左)をはじめ、多くの関係者とともに学生の人財育成に励んでいる(※東京オートサロンにて許可を得て撮影)

日産自動車大学校×KONDOレーシングのプロジェクト詳細について

 日産自動車大学校とKONDOレーシングのコラボプロジェクトの詳細については、1月26日(木)発売のベストカー2月26日号でも掲載します。

 学生、藤井誠暢選手のインタビュー、そして近藤監督のインタビューの続きを掲載。ぜひご注目ください。

先日のオートサロンでタイヤ交換デモを披露してくれた日産自動車大学校の学生たち。GT3マシンのタイヤ交換をできるのは日産自動車大学校ならではの貴重な機会だ
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