【ジャパンキャンピングカーショー 2017】 つい欲しくなるおすすめ車両をレポート

ロータスRV販売株式会社『MANBOW EXE』(ベース車:ボンゴトラックGL)

 また並べて比較してほしいのが、ボンゴトラックのキャンピング仕様車。

 ハイエース、アトラスと並んで最も多いといわれるベース車両のひとつで、車両価格だけならば458万円、フルオプション込みで611万円とがんばれば手の届きそうな価格なのも魅力だ。

ボンゴがベースになっている
ボンゴがベースになっている
木と白を使った内装で落ち着きのある空間を実現
木と白を使った内装で落ち着きのある空間を実現

ダイレクトカーズ『アルヴェルエース ロイヤルラウンジ』(ベース車両:キャンパー特装車)

 変わり種をひとつ紹介しておきたい。名前にアルヴェルエースとあるが、よく見るとアルでもヴェルでもないし、ただのハイエースでも無いようだ。中を覗いてみると、VIP仕様のようなLEDで飾られており、とにかく天井が高い! 

 担当者も「こいつは足回りが特殊で、寝たときが最高なんですよ!」と語る通り、なるほど横になった人のことを最優先に考えられた特装車なのである。価格は777万円と少し高めに感じるが、本家のロイヤルラウンジSPが1500万を超えると考えればお買い得なのかもしれない……。

アルファード、ヴェルファイア、ハイエースのいい雰囲気をぎゅっとしたキャンピングカー
アルファード、ヴェルファイア、ハイエースのいい雰囲気をぎゅっとしたキャンピングカー
寝台はとても心地よい
寝台はとても心地よい

フェニックスTOWA『Dolly Varden 25ft』(ベース車両:フォード E450)

 今回出展でも最大級のひとつだったのがこちら、アメリカ製の『ドリーバーデン』だ。排気量は6.8L、最高出力は305ps、2WD/FR、1790万円の超豪華車両だ。

 停泊時には、車両幅を横に広げることができ、リビングスペースは大人4人なら自宅なみの空間を確保できる。

 アメリカ製ドリーバーデン<br>会場内で一番大きい車両の1つ
アメリカ製ドリーバーデン
会場内で一番大きい車両の1つ
とても広いリビングスペースを保持している
とても広いリビングスペースを保持している

バーストナー『グランドパノラマ1915G』(ベース車両:フィアット・デュカト)

 こちらも最大級の展示車両、ドイツ製の超大型レクリエーションビークルだ。排気量は3L、最高出力は177psのディーゼルターボで、6輪のすべてにブレンボのキャリパーとブレーキを装着している。

 前方の空まで見上げられるパノラマウインドウにはシャッターが装備されており、密閉遮光性能も考えられ、居住性能をとにかく重視した作りだ。

 就寝定員は意外と少ない4人とされており、これもヨーロッパならではの快適性を重視した規定であると担当者は語る。

 グランドパノラマ1915G
グランドパノラマ1915G
快適空間を実現した内装
4人定員ということもあって、ゆったり過ごせそうだ

 なお、TOWAモータースの担当者によれば、「キャンピングカーという呼び方は和製英語で、海外ではRV(レクリエーションビークル)または“モーターホーム”と呼ばれている」という。

 なるほど、まさにここまでくると走る家だ。と納得しかけたところに「モーターホームは住むところでは無いんです! 過ごす場所なんです!」ともう一言。

 「お金持ちが税金対策に買って、年に数回しか乗らない……、ではなく、幸せな家族がこのモーターホームでちょいちょい出かけられる、そんな心の余裕がある国になればいいですよね」とも。

いざというときに心強い特殊車両たち

 最後に特殊車両展示コーナーでは災害時に活躍した車両も展示されていたので紹介したい。

アトラス バイオトイレ&シャワーカー(ベース車両:日産 アトラスなど)

 バイオトイレと呼ばれる、微生物分解を利用した最新設備を搭載した車両だ。1000万円級のキャンパーでも、ここまでトイレに特化した車両は無い。まず、臭くないのだ。新築ハウスのような木の香りが車内に漂う。

 1日70回利用したとしても、一晩おいておけばほぼ分解されて、サラサラのおがくず状態に戻るそうだ。日本のトイレ技術の凄さをまさか本会場で実感するとは思わなかった。

災害車両 アトラス
災害車両 アトラス
微生物分解を利用した最新設備を搭載した車両

次ページは : 災害車両『Mini Big 水陸トレーラー』

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