キャンプといえば、憧れのトレーラータイプ
さて、続いてはBのトレーラータイプを紹介しよう。キャンピングカーと言われて、子ども心にワクワクしたのは、きっとこのタイプではないだろうか。
しかも一見高そうに見えるにも関わらず、実はこのタイプが設備の豪華さと価格バランスでは、一番コストパフォーマンスが高そうでもある。
ADRIA 『AVIVA 360』シリーズ(けん引免許不要)
スロベニア製のキャンピングトレーラー。就寝人数は4人で、トイレ、発電機つきだ。一番庶民的なサイズで、値段も214万円とコンパクトカー1台ぐらいの価格。
何より注目したいのが“けん引免許”がいらないというところ。クルマを既に持っているなら、すぐにでも挑戦できるのが嬉しい。
Hobby 『495 WFB Excellent』シリーズ(要けん引免許)
ドイツ製の中型キャンピングトレーラー。全長が7mを越え、いよいよ“けん引免許”が必要となる。ただしその内装はグンとランクが上がる。
就寝規定人数は4名だが、快適さでは小型のものと比較すれば、ビジネスホテルと手軽なリゾートホテルくらいの差が感じられる。
「泊まれるクルマ」から「泊りに行きたくなるクルマ」に格上げされた感じだ。ただし価格もグンと上がって391万円。
内装もシャワーの有無、就寝人数の変更などさまざま選べる。なかには日本の公道では許可されていない装備などもあるので、注意が必要。詳しくは代理店(『トーザイアテオ株式会社』)で確認を。
以上、2タイプを紹介したが、ご覧の通りネックはけん引免許の有無だろう。けん引タイプのトレーラーは何より、駆動部がない分、価格も後述のCカテゴリータイプより安い。
さらに旅先でトレーラーだけを切り離して、クルマだけで観光を楽しんで来るなんて使い方も可能だ。けん引トレーラーを多く取り扱う株式会社ボナンザでは、“けん引免許取得助成金制度”なんてものもやっていた。
何かと厳しいこの時代「これを機にけん引免許も取っちゃうか!?」などと少し揺らぐ特派員であったが、平均価格は400万円。う~ん…、大き目のミニバンかスポーツカーが買えてしまう。
機動力と実用性を備えたオールマイティタイプ
キャブコン、バンコン、フルコンなどと呼ばれ、もはや「車中泊が出来るクルマ」以上の専用車。車検に対応した範囲内でさまざまな改造が施された車両だ。おそらく種類も一番多く、ランクもピンからキリまでさまざまである。
今回はなんとか買えそうな現実的なものと、憧れてしまうモンスターマシンを合わせて一気にご紹介する。
5. NISSAN『NV350 キャラバン グランピングカー』
(ベース車:NV350キャラバンプレミアムGX)
日産がキャンピングカーではなく、ひとつ上のハイクラスを提唱する『グランピングカー』として紹介していたのがこちら。
ペットとの旅が人気の昨今、雑誌とのコラボで開発した車両とのこと。何より注目はNV350の12kWHという大容量リチウムイオンバッテリーによる蓄電性だ。一般家庭の平均使用電気量でいうと、2泊3日程度に対応するという大容量。
クルマは本来保温性のよいものではないため、キャンピングカーにおいての冷暖房は最重要課題のといえる。この車両は特に暑さ寒さに弱いペットのためをうたうだけあって、エアコン等を動かし続けることを考えてあるのだ。
ロータスRV販売株式会社(Mazda E&T)『CX-5 改造車』
マツダからは少し変わり種を紹介しよう。天井を切って改造してある、CX-5のキャンピング仕様だ。
今回のベース車は旧CX-5であった。担当いわく「本日の会場内で一番“走れる”キャンピングカーです!」と、“走りのマツダ”をしっかりアピール。上下合わせて4名までの就寝が可能となっていた。
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