クルマ好きの大好物3ペダルMT。ベストカーwebでは以前、アンダー300万円で買える現行3ペダルMT車を特集。
しかし「300万円では高すぎる」という意見もあったので、今回は中古車をメインに「アンダー200万円」のMT車選びを紹介しよう。
スポーツを感じることができる車種をメインにセレクトしてみた。ぜひ中古車選びの参考にしてもらいたい。
文:WEBベストカー編集部/写真:ベストカー編集部、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スズキ、スバル
150万円〜200万円クラス
中古車でもっともホットなゾーンといえるこの価格帯。たいていの車種は手に入ると考えてもいいクラスだ。往年のあのスポーツカー、そして近年のコンパクトクラスなどよりどりみどり。さっそくみていこう。
■やっぱり86&BRZはかかせない
現行車でも注目度抜群だったのが86&BRZ。その性能、基本設計のよさは今更説明不要だろう。ただしこれらを新車で買うとゆうに300万円オーバー。いくら4シータ−とはいえ4人家族のお父さんがこれ1台ですべてをまかなうのは厳しい。
そもそも価格が大ネックだ。ところが、いまならこの2台も初期型を中心に160〜200万円で購入可能だ。走行距離は5万km前後にはなるが、まだまだオーバーホールの心配も不要。なにより嬉しいのが後記型のパーツなどが基本的にボルトオンで流用可能なこと。
また社外パーツも多く、カスタマイズの可能性だって多く残されている。中古価格は下がる可能性もあるだけに今後の展開にも注目!!
■グループAの興奮を再び
R32のGT-Rが200万円以下で買えるのはラストチャンスに近いかもしれない。数年前まで150万円前後で修復歴ナシ、ワンオーナー、走行7万kmぐらいの「上玉」が買えたのだが、近年は値上がり傾向がずっと続いている。
アメリカへの輸出解禁、そしてクルマ自体が後世に遺す遺産として認められつつあるからだ。
そんなR32を200万円で買うには3つのポイントがあるという。元32オーナーの編集部員の解説をぜひお聞きいただきたい。
- (1) 走行距離よりもサビを重視する
- (2) 記録簿に気をつける
- (3) フルノーマルに固執しない
サビに関してはR32は構造上の特性からリアフェンダーにサビが発生しやすい。そのサビがどんどんボディ全体を蝕み、すべて直すのに200万円なんてことも。とにかくエンジンなどよりボディの程度が大事になってくる。
さらに記録簿は重要で、どこのディーラー(もしくはショップ)で点検を受けていたかは明確にしたいところ。古い車種だけに得体の知れないパーツや、工作があることも多々あり、その個体の生い立ちをしっかりと見ることが重要なのだ。
さらにフルノーマル信仰が強いR32だが、あまりそこに固執しているとあっという間に300万円オーバーとなってしまう。社外部品を純正品に戻すことも不可能ではないから、コストをしっかり計算することをおすすめする。
あの直6サウンド、そしてR32に乗っていることの優越感は別格だ。維持費を別に200万円ほどは貯金しておくことを推奨する。きっと10年ほどするとその出費に必ず見合う価値が出てくるはずだ。
■ファミリーユースもバッチリな直6のサルーンを狙う
最近クルマ好きの間でもじわじわと注目が高まっている80スープラ。このクルマでターゲットにすべきは直6エンジンの2JZ。しかしターボモデルは高騰を続けていていて、ひと声250万円といったところ。
おすすめしたいが、これでは今回の企画趣旨からは外れてしまうので、実用性もあるセダンながらスープラの3Lツインターボに近いエンジンを積むセダンを提案したい。
それが2.5Lの1JZ-GTEを搭載するチェイサーツアラーV(100系)だ。いまでは絶滅危惧種の直6エンジンを搭載するこのセダンは、なんと純正で5MTを搭載するスポーティモデル。
いや、スポーティではなくスポーツといっても差し支えない動力性能だ。
ブーストアップやタービン交換などチューニングの選択肢が広いのも特徴だが、フルノーマルで乗っていてもどこか野性的で、有機的な味わいを感じるクルマでもある。
注意点としてはドリフト需要の高騰で少しやんちゃな個体が多いこと。修復歴なしの走行距離8万kmくらいの個体なら160〜180万円で狙える。
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