なんだかんだ言っても燃費は気になるよね?
翌日は仙台からスポーツランドSUGOまでの40分間の市街地ドライブ。ワインディングもあるがここではガソリン車の質感が圧倒的に高い。
ディーゼルはドシッとした走りはとてもいいのだが、要所要所でその重さが出てしまう感もある。Gトルク・ベクタリングという飛び道具を持ってしてもその違和感は消えない。
アクセルのレスポンスのよさ、ハンドリングの素直さではガソリン車のほうが素直だ。
先代は電子スロットルの制御がラフで、ガバッとパワーが出ていた印象もあったが新型は比較的穏やかな印象を受ける。
2.0Lモデルの試乗は叶わなかったが、2.5Lモデルであれば定員乗車+荷物満載などでない限り「非力」だと感じることはないはず。
もちろんディーゼルの大トルクも積極的に選ぶ理由になるし、大きなセールスポイントになっているのもわかる。
しかしSKYACTIVと聞けば無条件反射でディーゼルに結びつける考えは、我々のような自動車メディアも含めて今後改めたほうがいいかもしれない。それほど2.5Lのガソリン車は自然なフィーリングが好ましかった。
ここまで「CX-5はいいクルマ」と褒めてきたが、バブルを知らぬ若者世代としては、維持費も絶対にはずせない。
カーシェアという便利なサービスもあるがゆえ、なかなか自らローンを組み購入に至らないのも事実。しかしこのCX-5、車庫代や税金を払ってでも所有したいという若者は多いはずだ。
今回の800km試乗でとった燃費データは以下のとおり。なお運転による偏りが出ないように、往路/復路で乗員および荷物は入れ替えて計測。
【BC編集部〜仙台市内 往路369.0km】
ディーゼル:14.7km/L
ガソリン:14.1km/L
【スポーツランドSUGO〜BC編集部 復路332.4km】
ディーゼル:18.4km/L
ガソリン:14.6km/L
【総合燃費結果 全行程786.5km】
ディーゼル:15.7km/L
ガソリン:13.0km/L
燃料代はガソリンが60L(レギュラー)で7500円、ディーゼルが50L(軽油)で5050円だった。
差額は2500円ほどだったが、今回試乗に供したCX-5の2.5Lガソリングレード(25S Lパッケージ)とディーゼルグレード(XDプロアクティブ)の車両価格差は2万円ほど。
ロングドライブ10回程度の給油で元が取れると思えばディーゼルがいい? それとも軽快感溢れるガソリングレードにこだわってみる?
こうしてまたクルマ好きの悩みはいつまでも絶えないのだが。個人的には2.5Lガソリン。こちらで「人とは違う選択」ってこだわりを見せたい。
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