年に一度のモータースポーツのお祭り、モータースポーツジャパン。今年もお台場の特設会場で4月8日(土)〜9日(日)の二日間に渡って開催された。
しかし、今年は例年以上にオフロードマシンが元気な印象を受けた!! さっそくレポートをお届けしよう。
文:ベストカーWEB編集部/写真:塩川雅人
おなじみチャンプ新井が今年もド派手に登場だ!!
「モータースポーツジャパン」とは毎年春先に開催されるモータースポーツのお祭りだ。
会場は東京お台場の臨時駐車場。17社の自動車会社およびパーツメーカーが出展し、さらにサーキット関連会社などの出展もあり、今回は12万人の来場者があった一大イベントなのである。
今年の「モータースポーツジャパン」はどうもオフロード勢の元気のよさが目立った気がする。
会場をひときわ沸かせたのは新井敏弘選手をはじめとするラリー軍団のデモランだろう。煙幕のようなタイヤスモークで聴覚、視覚、嗅覚を満たすデモランはさすがだ。
奴田原文雄選手、勝田範彦選手も登場し会場はSSのような雰囲気に。お祭りとはいえラリードライバーの血が騒いだのかかなり本気なドライビング。
お世辞にも会場の路面コンディションはよくないのだが、そこは百戦錬磨のベテランラリースト。難なく走っちゃう。
さらに今回はBaja1000(バハ1000)という、メキシコのバハ・カリフォルニア半島を回るオフロードレースに参加するマシンも登場。
日本ではまず見ることができないこのマシンだけに、東京のど真ん中で見られるのは貴重だ。しかも本来は舗装路を走ってはいけない仕様だそうで。この走りを見れたお客さんはラッキーだ。
さらに定番になったダカールラリーに出場している日野レンジャー。菅原親子が登場し、まるで動く壁のようなレンジャーに大興奮だ。タイヤが一本150kgもあるとのことで、トラブル時のタイヤ交換のエピソードなども聞けた。
これだけオフロードマシンが元気なのには理由がある。もちろん人気があるという理由はあるのだが、実は会場となっているお台場の駐車場は路面コンディションが年々悪化しているという理由もありそう。
以前はCカーやフォーミュラなどの車高が低い車の走行もあったのだが、年々走れるマシンが限られている状況もあるようだ。
今後もこのような大規模な走行イベントが存続できるように、どうにか路面コンディションの回復を願いたいものだ。



小林直樹さんが登場&三菱のあのクルマが初お披露目
モータースポーツジャパンは2輪も対象。そこで老若男女問わず大人気なのがトライアルインストラクターの小林直樹さん。
トライアルバイクは急坂路や岩場をバイクひとつで登っていく。体幹とバイクを一体にすることでバランスを取りつつ、微妙なスロットルコントロールでマシンを制していく。
今回はミシュランタイヤのブースでもデモランをおこなった。ウィリーやジャックナイフを見せつつ、最後にはミシュランタイヤのスタッフを乗り越えるというミッションが。
結果はもちろん大成功だったものの、チビッ子たちの本気で心配する声に会場は沸いた。
さらに今回のモータースポーツジャパンは新型車の展示も。三菱がジュネーブで発表したエクリプス・クロスがなんと三菱ブースで国内初登場。
攻めたデザイン、そしてエクリプスというネーミング。期待感を持っている三菱ファンも多く、ブースの説明員への質問攻勢もすごかった。



GTドライバーたちがカートで白熱
最後のお楽しみが各社のドライバーたちがメーカー対抗で競うカートレース。各社のGTドライバーや契約ドライバーたちが初心に戻って!? カートでレースをした。ラインアップは以下の選手。
【トヨタ】
中山雄一選手、坪井翔選手、蒲生尚弥選手
【日産】
松田次生選手、ロニー・クインタレッリ選手、佐々木大樹選手
【ホンダ】
山本尚貴選手、伊沢拓也選手、塚越広大選手
【スバル】
井口卓人選手、山内英輝選手、勝田範彦選手
予選ポールは日産チーム。決勝では各社かなりアグレッシブな走りを披露。GTドライバーは幼少期からのカート経験者も多いだけに、その走りはまるで全日本選手権さながら。
バンピーな路面に手こずりながらも暴れるマシンをねじ伏せる姿はファン必見のレースになった。
この日は2ヒートがおこなわれたが、2ヒートともスバルが優勝を果たし総合優勝。
ラリースト勝田選手の走行時間を減らす作戦で、井口、山内両コンビの安定したラップで優勝をもぎ取った。「autosports誌」から5万円の賞金が贈られた。
表彰式でも勝田選手が大活躍など、やはりオフロードのイメージが強く残ったイベントだった。

