1月22日昼頃から23日朝方にかけて、首都圏でも積雪が見込まれ、すでに東京には大雪警報も発令。東名高速道路では16時半から東京IC〜厚木IC間が通行止めとなり、現在は静岡県内の清水ICまで通行止め区間が拡大している。主な通行止め区間は以下のとおり。こうした雪による交通規制には、どんな種類があり、どういった基準で出されるのか?
文:ベストカーWeb編集部
東名では通行止め開始! 各線で通行止め続々
今後(22日15時以降)の主要高速道路の通行止めに関して、NEXCO中日本など高速道路各社で発表されていたが、これはあくまで「予測」。具体的な規制の開始に関して、NEXCO中日本に問い合わせたところ、東名高速道路など各線での通行止め区間と開始時刻の目安が明らかとなった(※以下、22日22:00追記)。当初、15時頃からの通行止めを予定していた東名高速道路 東京IC〜厚木IC間では、16時半より通行止めが開始され、現在は東京IC〜清水IC間が上下線とも通行止めとなっている。
■主要高速道路の通行止め区間(22時現在)
・東名高速道路:東京IC〜厚木IC【上下】/通行止め
・東名高速道路:厚木IC〜清水IC【上下】/通行止め
・新東名高速道路:御殿場JCT〜新静岡IC【上下】/通行止め
・東北道:久喜IC〜川口JCT【上り】/通行止め
・関越道:練馬IC〜鶴ヶ島IC【上下】/通行止め
・圏央道:茅ヶ崎JCT〜大栄JCT、松尾横芝IC〜木更津東IC【内回り、外回り】/通行止め
・新湘南バイパス:【全線】/通行止め
・小田原厚木道路:【全線】/通行止め
該当の道路を利用される方は、充分注意してほしい。また、東名は広い区間で通行止めとなるいっぽう、中央道はまだ通行止めになっておらず、首都圏では、当初通行止めが予想されていた西湘バイパスも通行止めになっていない。
雪が降ったら……規制の『種類』は?
雪が降った場合に高速道路で行われる規制には、大きく分けて3つの種類がある。ひとつ目は「速度規制」で、規制時は速度を50~80km/hに制限する場合がある。これは雪氷作業車が除雪作業などを行っている場合に行うもので、作業車が50km/h程度の低速で走行しているために出される速度規制だ。
そして、2つ目は「チェーン規制」。これは、厳密に言うと「全車両チェーン装着規制」という形となり、冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)を履いていても、タイヤチェーンを装着しなければ走行不可となり、チェーンがなければ、該当区間の手前のインターチェンジ(IC)で高速を降ろされる場合がある。
最後に3つ目が「通行止め」だ。通行止め区間は全車両の通行が禁止となり、区間手前のICで高速道路を降りる必要がある。これらの規制は必ずしも段階を踏んで行われるのではなく、いきなり通行止めとなる場合もあるので、注意が必要だ。
通行止めなど規制が出される『基準』は?
今回のように雪で交通規制をかける場合、大きく分けて2つの状況を見ながら規制の判断が行われるという。
「日本気象協会などの予測と現地の様子を見ながら、お客様が安全に通行できないと判断した場合、通行止めなどの規制を行います」(NEXCO中日本 広報)
具体的に「積雪が何センチになったら……」といった基準が存在するわけではなく、予測と現地の状況を見て判断をする。場合によっては、降雪の予測が外れることもあるため、現地との連携は通行止めの適切な判断には欠かせないという。
そして、もうひとつ気になるのが「普段雪が降る地域とそうでない地域に、通行止めを出す際の違いはあるのか?」という点。この点、質問すると「基本的には違いはありませんが、(降雪地では)雪に慣れているドライバーも多いため、雪でも安全に通行できると判断した場合は、通行止めにしないケースもある」(同上)とのこと。
いずれにしても、今回のように普段雪に慣れていない、首都圏の積雪では、思わぬ事故やトラブルの可能性が増すため、運転には細心の注意を図ることが重要。JAF(日本自動車連盟)の公式サイトでは、万一スタックした際の救援ダイヤル(0570-00-8139)も用意しているので、どうしても車を走らせなくてはならない場合は事前の確認を。
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