車の低温時に注意すべき冬対策 マイナス10℃程度でどうなる?

EVはヒーター使用で航続距離が大幅に減る

エンジンの熱をヒーターに利用できない、EVはヒーター使用で電力をかなり喰ってしまう
エンジンの熱をヒーターに利用できない、EVはヒーター使用で電力をかなり喰ってしまう

 このほか、電気自動車(EV)では、寒さによって大幅に航続距離が短くなるという点にも注意が必要。

 EVは、大容量のバッテリーを使っていて、寒い日にはヒーターの使用で著しく電力消費量も上がる。そのため長距離走行は控えるのがベターだ。

◆  ◆  ◆

 ここまで見てきたとおり、−10℃程度の寒さなら、「寒いから注意が必要」というより、「整備を怠っていると寒い日にトラブルが出る」可能性が増す。予想外の寒さが予想外のトラブルにならないためにも、特に非降雪地域では、こまめな愛車のチェックを。

◆鈴木伸一
1957年生まれ。バイクの整備経験をきっかけに四輪の整備士資格を取得。整備士としてのバックボーンを生かしながら、自動車のメンテナンス・整備に関する記事を数多く執筆するメカニック兼フリーライター。

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