疲れにくいシートは“芯”が潰れない!
もうひとつ、疲れやすさに影響するのがシートのサイドサポートの部分です。座った時に身体の側面を支える機能を果たす部分ですね。
サイドサポートの形状に凹凸がない、平板なシートだと、当然横方向の動きに対して身体を十分に支えることができません。昔のランクル100なども滑りました。
同時に、サイドサポートの芯が潰れないことも重要です。
実際にシートのサイドサポート部を手で押してみると、簡単に芯が潰れてしまうシートもあります。これでは、たとえサイドサポートがある、立体的な形状のシートでも身体を支えることができず、疲れやすくなってしまいます。
肩がこりやすい姿勢の秘密は「接地面積」にあり
次に座って、ハンドルを回したり、アクセル操作をしてみて、自分が安心して視界を確保でき、運転操作ができること。これも重要です。
車に乗っていて、疲れがくるのは首・肩・腰が主。なかでも肩こりしやすい姿勢には、「視界」も関係しています。
小柄な方、女性の方にも多いんですが、高い着座位置から前を見たいと意識すると、シートに背中を付けず、「前のめり」の運転姿勢になりがちです。
でも、背中をシートから浮かしてしまうと、(身体を支えることを)ハンドルに依存してしまう。すると、ハンドルに力が入る。それによって、肩や首が疲れる。実は背中をシートにつけることは、背中で身体を支える機能もあるのです。
また、首が疲労してくると、目の疲れにも影響が出てきます。
もちろん、写真のように極端な姿勢をとる方は少ないと思いますが、太腿の下から肩まで、いかにシートとの接地面積をとれるかが、疲れにくさに大きく影響してきます。
例えば、シートを倒し気味にすれば、それだけ背中の接地面積は減りますよね?
最近では座面の角度を調整できるシートも多いので、こうした機能も使いつつ、たくさんの面積で身体を接地させられるシートは“疲れにくいシート”と言えるでしょう。
車のシートは腰痛解消の可能性を秘めている
シートの良し悪しは、「疲れ」に直結します。とはいえ、シートだけで車を選ぶわけではないですよね?
もし、愛車のシートが滑りやすいなら、まずは座面だけでも滑りにくくすること。例えば、滑りにくいシートカバーを付けるというのも一つの手。それだけで、疲れやすいシートの状態を緩和することができるでしょう。
実は僕も昔はレースが終わると激しい腰痛に悩まされていました。でも、正しい骨盤の角度や、その角度で座れる良いシートを知ってから、腰痛に悩まされることはなくなりました。
だから、良いシートを選ぶことは、日々の腰痛を和らげることにも繋がると僕は思っています。
コメント
コメントの使い方クルマのシートで疲れるだの体が痛くなるだのは「全て乗っている人間の責任です」はい終了。
きちんとした姿勢を取っていれば絶対におかしなことにはならない。痛みがあるなら己の体が弱いせい、すぐ病院行け。
プロならばそんな基本中の基本、分かってるでしょうに。