疲れにくい車のシートと見分け方【前編】


疲れにくいシートは“芯”が潰れない!

このように指で押してみてサイドサポートが潰れやすい場合、横方向に身体が動きやすく疲れやすい
このように指で押してみてサイドサポートが潰れやすい場合、横方向に身体が動きやすく疲れやすい

 もうひとつ、疲れやすさに影響するのがシートのサイドサポートの部分です。座った時に身体の側面を支える機能を果たす部分ですね。

 サイドサポートの形状に凹凸がない、平板なシートだと、当然横方向の動きに対して身体を十分に支えることができません。昔のランクル100なども滑りました。

 同時に、サイドサポートの芯が潰れないことも重要です。

 実際にシートのサイドサポート部を手で押してみると、簡単に芯が潰れてしまうシートもあります。これでは、たとえサイドサポートがある、立体的な形状のシートでも身体を支えることができず、疲れやすくなってしまいます。

肩がこりやすい姿勢の秘密は「接地面積」にあり

自然な着座姿勢(左)と「前のめり」の着座姿勢(右)のイメージ。後者の場合、シートで充分に身体を支えれず、疲労の原因に
自然な着座姿勢(左)と「前のめり」の着座姿勢(右)のイメージ。後者の場合、シートで充分に身体を支えれず、疲労の原因に

 次に座って、ハンドルを回したり、アクセル操作をしてみて、自分が安心して視界を確保でき、運転操作ができること。これも重要です。

 車に乗っていて、疲れがくるのは首・肩・腰が主。なかでも肩こりしやすい姿勢には、「視界」も関係しています。

 小柄な方、女性の方にも多いんですが、高い着座位置から前を見たいと意識すると、シートに背中を付けず、「前のめり」の運転姿勢になりがちです。

 でも、背中をシートから浮かしてしまうと、(身体を支えることを)ハンドルに依存してしまう。すると、ハンドルに力が入る。それによって、肩や首が疲れる。実は背中をシートにつけることは、背中で身体を支える機能もあるのです。

 また、首が疲労してくると、目の疲れにも影響が出てきます。

 もちろん、写真のように極端な姿勢をとる方は少ないと思いますが、太腿の下から肩まで、いかにシートとの接地面積をとれるかが、疲れにくさに大きく影響してきます。

 例えば、シートを倒し気味にすれば、それだけ背中の接地面積は減りますよね? 

 最近では座面の角度を調整できるシートも多いので、こうした機能も使いつつ、たくさんの面積で身体を接地させられるシートは“疲れにくいシート”と言えるでしょう。

次ページは : 車のシートは腰痛解消の可能性を秘めている