■クラウンのように日本市場で愛されるクルマを作るためには
クラウンには60年以上の歴史があり、そのブランド力は最強だ。だからこそ新型クラウンが発売されると、今でも実車を見ないで、セールスマンにすべてを任せて購入するユーザーが多いという。このユーザーからの信頼、つまりブランド力は、レクサスLSなど足元にもおよばない。
従って他の高級車がクラウンのようになるのはきわめて難しいが、そこから学ぶべきことは多いだろう。日本のユーザーと向き合って丹念に開発すれば、購入に結び付く。
この根底にあるのは、各メーカーが売れ行きを伸ばしている軽自動車/コンパクトカー/ミニバンと基本的には同じものだ。
また各メーカーとも、過去には好調に売れるLサイズセダンを販売してきた実績がある。そこに今のクラウンの分析を重ねれば「セダンの復権」は不可能ではない。
もちろんそれだけでなく、課題は日本のユーザー側にもある。日本で売る自社商品に、どれだけ愛情を注げるか、国内市場の将来をどれだけ大切に考えているかにも掛かっている。
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