トヨタタンドラにガチの「右ハンドル」爆誕……オーストラリアで300台だけ特別に販売!? 日本市場でもやってほしい「顧客評価プログラム」とは

トヨタタンドラにガチの「右ハンドル」爆誕……オーストラリアで300台だけ特別に販売!? 日本市場でもやってほしい「顧客評価プログラム」とは

 トヨタのタンドラといえばアメリカを中心に、超定番ピックアップトラックとして定着しているクルマだ。日本でも並行輸入車などで時折見かけることはあるものの、依然としてレアなクルマというのは変わらない事実。そんなタンドラに右ハンドル仕様がオーストラリアで登場したという。いったいこれは!?

文:ベストカーWeb編集部/写真:TOYOTA

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■右ハンドルのタンドラを顧客に評価させる

かっこいいぜタンドラ!! まさかの右ハンドル仕様がいいね
かっこいいぜタンドラ!! まさかの右ハンドル仕様がいいね

 トヨタのタンドラといえばやはりアメリカを思い浮かべる人が多いと思う。メインは北米のピックアップトラックだ。全長5955/全幅2040/全高1985mmと超巨体なボディサイズは圧巻のひと言。車重は2.7tを超える。

 もちろんオーストラリアといえばランドクルーザー70もあるし、ハイラックスもあるガチなオフローダーが求められる国だが、現状としてタンドラは正規ラインナップには入っていない。

 今回オーストラリアトヨタが右ハンドル仕様のタンドラを用意したのは「消費者評価プログラム」の一環としてだ。ザックリ言えば「こんなクルマを用意したらオーストラリア市場ではどのような評価をされて、ビジネスにどうつながっていくか」を評価するというもの。

 うらやましいことに300人の評価カスタマーが選任されたようで、2024年4月頃までには全300台が納車されるようだ。もちろん無償ではなく、フルメンテナンス付のリースでの販売となる。

■なんとオーストラリアでローカライズされる

正真正銘の右ハンドル仕様。しかし改修はオーストラリアで実施されるという
正真正銘の右ハンドル仕様。しかし改修はオーストラリアで実施されるという

 右ハンドル仕様は製造ラインで特別に誂えるものかと思ったが、実際はオーストラリアのウォーキンショー・オートモティブで右ハンドル仕様へのローカライズ作業がされる。

 このウォーキンショー・オートモティブはもともとシボレーなどの左ハンドル車を右ハンドルに改修する事業も手掛けていて、まさに右ハンドル仕様への改修はお手のもの。

 とはいえ、ペダルやワイヤーハーネス、インパネ、ドアトリムなどかなりの部品交換や新規制作部品が必要になるというが、右ハンドル仕様のランクル300の部品を流用することができたという(こういうとこさすがトヨタな感じ)。

 エンジンスペックはV6の3.5Lで394ps、66.2kgmを誇る。さらにモーターも組み合わさったi-Force Maxのパワートレインで、システム最大出力は443psにも装備する。10ATの組み合わせで4500kgのけん引も可能というから、けん引の機会が多いオーストラリアでは需要が高そうだ。

 数年後、採算の見込みがあれば通常ラインナップとしてタンドラの右ハンドル仕様が生産され、日本市場にも投入なんてことは……(きっとないと思う)。トヨタさん、日本でもこういう消費者評価プロジェクトやりませんか!!?

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