■トヨタラインナップ整理でレクサスの方向性も変わる
トヨタブランドの国内向けラインアップは2025年までに2017年の約60車種から約30車種に削減することを公表している。
将来の国内新車市場が年間500万台前後と低迷する方向にある中で、トヨタはシェア30%、150万台を安定的に確保するとの考え方にもとずく中長期計画である。
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販売拠点は現行約5000拠点をある程度縮小、これまであったトヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店は2020年5月に1本化する方針を明らかにしている。
こうした中で高級プレミアムブランドのレクサスはどうするか。トヨタとは逆であり「むしろ増やす方向で商品ラインアップを強化する方向で検討しているようだ(首都圏レクサス店ゼネラルマネージャー)」と明かす。
高級プレミアムブランドの輸入車であるベンツ、BMW、アウディ、ボルボなど輸入車勢が国内で商品ラインアップ強化、販売サービス拠点の拡大で着々とシェアを拡大しており、これに対抗させる狙いがある。
年間5万台の現行の販売実績から将来は10万台と倍増させる方針のようである。
【首都圏レクサス店ゼネラルマネージャーの証言】
最近のレクサス車はますますクオリティアップの仕立てで商品性を上げている。
例えば増し打ちのスポット溶接はトヨタ車だと、ホッチキスのように物理的にボディパネルの端同士をくっつけるような手法がベースだが、最近のレクサス車はレーザー溶接による焼き付け方式を採用している。
これによってボディのしなやかさ、ねじれ剛性を高め高速走行での車線変更、コーナリングなどのハンドリングを向上させている。
コストがかかり、技術的な難しさもあり、ベンツやBMWの一部車種にしか採用されていない。
ES、UXをはじめ今後のレクサス車の殆どに使われることで、今後はライバル車との対抗を有利に進めて行くことになりそうだ。
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