2月5日長野県女神湖で開催された「カヤバ モータースポーツ×iceGUARD7 Driving Park2025 」。日下部保雄さん率いるプロスペック主催の一般ユーザー向けドライビングレッスン&ヨコハマタイヤのiceGUARD7の試乗会に参加したところ、カヤバがオイルだけで乗り味を劇的に変えられる「サステナルブ」採用車の試乗ができた。オイルだけでこんなに変わるなんて! 狐につままれるとはこんなことを言うのか!?
文:ベストカーWeb編集部/写真:西尾タクト
【画像ギャラリー】走りが激変する魔法のエッセンス!? カヤバのサスティナブルオイルで早く雪道試したい!!!!!!(6枚)画像ギャラリー片山右京さんもゲスト講師の豪華ドライビングレッスン
ラリードライバーでありながらレーシングドライバーも務めた日下部保雄さんが率いるプロスペック主催とあって講師は超豪華。元全日本ラリーのチャンピオン奴田原文雄氏や現チャンピオンの新井大輝氏、さらにゲストには元F1ドライバーの片山右京氏と凄いメンバー。
そのほかにもプロドライバーが多数参加し、愛車を使って氷上でのスラロームやブレーキング、トラクションのかけ方などをマンツーマンで教えてもらえる。もちろんプロドライバーの横に乗り豪快なデモランを体験できたり、最新のスタッドレスタイヤ、アイスガード7を装着した試乗車に自由に乗れたりと、盛りだくさんのメニューが揃う。
参加者は何度も乗るうちに曲がり切れなかったコーナーを、クルマの挙動をコントロールしながら走り抜けていけるようになるなど、少しずつ上達していくのが見ていてわかる。またアイスガード7については、氷上でも安心して乗ることができたと好評だった。
【画像ギャラリー】走りが激変する魔法のエッセンス!? カヤバのサスティナブルオイルで早く雪道試したい!!!!!!(6枚)画像ギャラリーカヤバの知見が詰まった環境にやさしい作動油「サステナルブ」
作動油とはダンパー内に入っているオイルのことだ。一般にダンパーはオイルを充填したシリンダーとシリンダーの中に小さな小穴を持つピストンバルブがセットになっている。ピストンバルブがオイルの中を上下することで抵抗が生まれる。これが減衰力というものだ。
ダンパーは入力されたエネルギーを熱として放出することで、乗り心地や操縦安定性をもたらしているのだ。
高性能なダンパーは熱に強い特別なシリンダーを採用したり、高圧の窒素ガスでオイルを加圧したりして確かな乗り味と操縦安定性を確立している。
一方カヤバはダンパーのオイルに注目し、摩擦力のレスポンスをコントロールできないかと考えた。2018年に発売となったカローラスポーツはあえて摩擦が大きくなるオイルを使ったダンパーを純正採用した。一般に摩擦が大きくなると減衰力が発生しにくく、乗り心地が悪くなると言われる。
しかし、トヨタとカヤバはコーナーリング時のロールをおさえ、狙い通りのライントレースができるのではないかと考え、横Gがかかる時だけ摩擦が大きくなるよう工夫したダンパーを開発したのだ。
カヤバは2023年環境にやさしいショックアブソーバ用のオイルを公開した。環境にやさしいだけでなく、オイルの粘性で操縦安定性が変わることに着目した技術を入れたのが「サステナルブ」だ。
ベースオイルを従来の石油由来から天然由来のものに変え、オイル漏れがあっても自然に還るという特徴を持つ。
その「サステナルブ」は環境にやさしいだけではなく、先に挙げた粘性に着目し、摩擦コントロール技術を応用した操縦安定性にすぐれたオイルがブレンドされている。
では実際に普通のダンパー、しかも素のヤリスのオイルを変えるだけで乗り味は変わるのか? 試乗で確かめた。
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