いざ、取り付け!!
はじめに、今回はあくまで、筆者のクルマでの使用感を検証、とさせていただく。ちなみにクルマは2013年製のシトロエンDS3スポーツシック。純正のサスのままだが、お世辞にも良いとはいえない乗り心地であり、常にゴツゴツとしていて、地面の様子が手に取るようにわかる。
今回のスマホホルダーの耐久性検証にはうってつけの検証車だということを、前提として触れておく。
まずは、パーツクリーナーで装着する面をきれいに拭き、スマホホルダーたちを装着。順にスマホを取り付ける位置を変えながら、振動耐久性や、揺れ具合、使い勝手などを検証していく。
まずはダッシュボード取り付けタイプ
使用したスマホはiPhone11 Pro、スマホケースとバンカーリング込みの重量は250gだ。まずはサイドからスマホを挟み込むタイプと、粘着テープでスマホを固定するタイプを検証。
挟み込むタイプは、スマホ本体をホールドする力が強く、強めの振動を受けても、走行中に外れてしまうことはなかった。ただし、ホルダーの吸盤+ゲルパッドの吸着力は、このクルマのダッシュボードの素材とは合わず、検証後半では、接着面が浮き始めてしまった。
粘着固定タイプは、ダッシュボードとホルダー、ホルダーとスマホ、両方ともに粘着力が強力で、振動も少なく、安定した固定であった。ただしその分、相当な力を入れないとスマホを剥がしにくいという弱点がある。「貼って剥がせる!! 繰り返し使える!! 」とは記載されているが、何度も気軽に脱着できる感じではなかった。
(編集部注/一般的なスマートフォンの動作保証温度は「摂氏0度以上40度程度未満」とされており、真冬の車内温度は氷点下、真夏の車内温度は70度を記録することを考えると、たとえ短時間でもスマホを車内に置いたまま人が車外に出るのは危険。壊れます。車外に出る際には必ず持ち出すようにしましょう。つまり、ホルダー選びにとって「簡単にスマホが取り外せるかどうか」はかなり重要だということですね!)
次は、マグネットでスマホを固定するタイプ。スマホケースの中に、付属の金属プレートを入れ、ホルダー本体のマグネットで固定するタイプだ。しかし、筆者のスマホケースが分厚くマグネットの反応が弱いことから、今回はバンカーリングでくっつけることにした。
そしてもうひとつ、左右からクリップでつかむタイプも同時に検証。
結果としては、マグネットタイプの安定性が際立った。ブルブルした揺れも少なく、実用にも十分に耐えられるだろう。クリップタイプは荒れた道で本体がブルブルと震えてしまい、地面に落ちることはなかったが、かなり不安定であった。クリップ部分にある遊びが大きいことと、アーム部分が長いことが原因だろう。
ということで、ダッシュボード取り付けタイプの優勝は、「スマホホルダーマグネット式車内用(株式会社大創産業、330円)」。
スマホに、事前に金属プレートを仕込む手間はあるが、普段から使う人であれば、いつもケースに忍び込ませておくことで、ぱっと付けられ、ぱっと取り外しができ、運転中も不安な感じはない。330円の価格にしては、驚きの使用感だった。
どの商品も、ダッシュボードに張り付ける粘着剤の固定力が、想像していたよりも高く、剥がすのに一苦労した。それだけ強力な保持力を発生しているので、安心感も高い。
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