夏タイヤ選びのポイントとおすすめのタイヤ

夏タイヤ選びのポイントとおすすめのタイヤ

 各地で桜が開花し、すっかり春の装いだ。そろそろスタッドレスなどの冬タイヤから、夏タイヤに履き替えるシーズンになった。

 そこで今回は車両タイプ別のタイヤ選びのポイントとおすすめの夏タイヤを斎藤聡氏に選んでもらった!

文/斎藤 聡 写真/ベストカー編集部

【画像ギャラリー】これからの季節に向かってタイヤも衣替え!! おすすめ夏タイヤプチカタログ


■単なる黒いゴムのカタマリじゃない! こんなに個性的なタイヤたち

見た目は同じ黒いゴムの輪っかですが、タイヤを替えるとクルマの印象も変わるんです
見た目は同じ黒いゴムの輪っかですが、タイヤを替えるとクルマの印象も変わるんです

 黒くて丸くて、どれも同じように見えるタイヤだけれど、タイヤひとつでクルマの印象がガラッと変わる! イヤほんとに。皆さんが思っている以上にタイヤはキャラが立っているし、個性的なんです。

 車種別だとSUV、ミニバン、コンパクトカー、ハイパフォーマンスカーが挙げられると思いますが、それぞれのカテゴリーのクルマごとに、グリップがいい、ウエットがいい、快適性が高い、スポーティ、省燃費性がいいといった特徴を持ったタイヤが用意されています。

 あなたがどんなクルマに乗っていて、どんな使い方をしたいのかある程度の方向性が分ると、よりマッチングのいいタイヤを選ぶことができると思います。

 話を整理するために車種別にタイヤ選びを考えてみましょう。

■SUV編 やはりオン/オフのどちらも重要

オンもオフも走れるSUVはタイヤ選びにも力が入る車種だ
オンもオフも走れるSUVはタイヤ選びにも力が入る車種だ

 まずはSUV用タイヤから。

 定番はオフロードタイヤといわれるカテゴリーです。オフロードタイヤにはオフロード色の強いM/T(マッドテレーン)、オン/オフ両用のA/T(オールテレーン)、オンロード性能重視のH/T(ハイウエイテレーン)に大別できます。

 SUVタイヤの特徴は、オンロード用でもオフロードやダートでタイヤが鋭利な石などでダメージを受けにくいようにサイドウオールがタフに作られていることです。

 たまにはオフロードやラフロードに足を踏み入れることがあるならA/T系がお勧めです。ピレリのスコーピオンARTやヨコハマのジオランダーA/T。タフなイメージが好みならジオランダーX-A/Tなんて選択もあります。

 オンロードでの快適性を重視するならピレリのスコーピオン・ヴェルデ(SCOPION VERDE)、ミシュラン・ティチュード スポーツ(LATITUDE SPORT)ヨコハマのジオランダーH/Tが挙げられます。

ヨコハマタイヤ ジオランダーA/T
ヨコハマタイヤ ジオランダーA/T

 クロスオーバーSUVやライトSUV向けのジオランダーCVというタイヤもあります。

 変わったところでは…というかライトSUV全般にお勧めできるのが省燃費性を持ったSUV用タイヤです。ヨコハマのブルーアースXT AE61は、タイヤラベリング(注1)で転がり抵抗/ウエットグリップ=A/aを獲得しており、転がり抵抗の少なさと雨の強さを両立したSUV専用タイヤです。

このほか、FFのコンパクトなライトSUVならコンパクトカー用のタイヤも履けるので、参考にしてもらえるといいと思います。

注1)タイヤラベリングは、乗用車夏用タイヤを対象に低燃費タイヤ等の普及促進に関する表示ガイドラインとして日本タイヤ協会で行っている省燃費性とウエットグリップの評価。

 転がり抵抗はAAA、AA、A、B、Cに分類され、ウエットグリップはa、b、c、dに等級分けされている。このうち転がり抵抗がA以上でウエットグリップがa~dの範囲にあるものを低燃費タイヤと定義している。

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