【ソアラ、プレリュード、S13シルビア】デートカーとはなんだったのか? 復活はないのか?

1位:初代ソアラ(1981~1986年)

 清水さんが学生時代の時には「女子大生ホイホイ」と呼ばれていたという初代ソアラは1981年に登場<br>
清水さんが学生時代の時には「女子大生ホイホイ」と呼ばれていたという初代ソアラは1981年に登場

 2.8L、ツインカムの直列6気筒の170馬力エンジンを積み、直線基調のデザインは清潔感&金持ち感満点。速さとカッコよさを兼ね備えたデートカーの頂点!

 当時ソアラは「女子大生ホイホイ」と言われたが、実際ソアラに乗っていると、知り合いの女子大生が「乗せて乗せて~!」と群がってきました。本当の話です。

 何を隠そう、不肖ワタクシの父はソアラを3代にわたって乗り継いでおりましたので、たまにソレを借り、いい思いをさせていただいたのです。赤面。

速度計や燃料系は蛍光管式、回転計は発光ダイオード使用のエレクトロニックディスプレーメーターが当時話題になった
速度計や燃料系は蛍光管式、回転計は発光ダイオード使用のエレクトロニックディスプレーメーターが当時話題になった

2位:2代目プレリュード(1982~1987年)

当時、ソアラは高嶺の花で20代の若者にはとうてい手に入れることができなかったが、プレリュードはローンを組めばなんとか購入できるクルマだった。とはいえ、人気のXXグレードは高く、泣く泣くXLグレードにする人も多かった
当時、ソアラは高嶺の花で20代の若者にはとうてい手に入れることができなかったが、プレリュードはローンを組めばなんとか購入できるクルマだった。とはいえ、人気のXXグレードは高く、泣く泣くXLグレードにする人も多かった

 低くスタイリッシュなクーペフォルムに、大人気のリトラクタブルヘッドライト。エンジンは1.8L、SOHCの125馬力とおとなしめだが(後に2.0Siが追加)、200万円前後のお手頃価格が超魅力的だった。パワーの低さはホンダ得意の「四輪ダブルウィッシュボーンサスペンション」が脳内で帳消しにしてくれた。

 2代目プレリュードは、とにかくデザインが女性にも大人気で、デートカーという単語が生まれるきっかけになった。

プレリュードで話題になったことといえば、助手席のリクラニング機構のレバーが助手席の運転席側にあったこと。男がこのリクライニングレバーを使ってシートを倒して、助手席に座った女の子と……
プレリュードで話題になったことといえば、助手席のリクラニング機構のレバーが助手席の運転席側にあったこと。男がこのリクライニングレバーを使ってシートを倒して、助手席に座った女の子と……

3位:S110系シルビア/ガゼール(1979~1983年)

2ドアスペシャルティカーとして人気のあったS110系シルビア
2ドアスペシャルティカーとして人気のあったS110系シルビア
清水さんは親にシルビアの兄弟車、ガゼールを買ってもらって青春を謳歌していたという  。写真はスカイラインRSと同じFJ20を積んだRS<br>
清水さんは親にシルビアの兄弟車、ガゼールを買ってもらって青春を謳歌していたという 。写真はスカイラインRSと同じFJ20を積んだRS

 バイオレットのシャーシに、アメリカンでパッと見カッコいいボディを載せた、超お手軽なスポーティカー。これぞ元祖スペシャルティカーと言ってもいいのではないでしょうか? 1984年時点ではS12系に切り替わっていたが、デザインが不評だったため、こっちのほうが人気があった。

 ちなみに、不肖ワタクシはこのシルビアの兄弟車、ガゼールを親に買ってもらいまして、ソレで青春を燃焼させておりました。大赤面。

 こうして書き出すと、車種は意外なほど少ないが、とにかくスポーティであればデートカーとしてオッケーだったので、AE86レビン/トレノや、セリカXX(2代目)、歴代フェアレディZ、あるいはスカイライン2ドアハードトップなど、すべてデートカーとしての条件を満たしておりました。

 その後、1985年に流面形セリカ、1988年にはプレリュードと並ぶデートカーの雄、S13シルビアが登場し、最終的には1989年のスカイラインGT-R、そして1990年のNSXで頂点を極めることになる。

 GT-RとNSXは本物のスポーツカーだったが、その人気は完全にアイドル並みで、学生街を走っているとほぼ全員が振り返り、走って追いかけてくる者までいた。そんなクルマでデートできれば「死んでもいい!」って感じだったわけです。

次ページは : ”恋愛仕様”というコピーで売れたS-MX

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