現行モデルの四角いクルマたちはどんなものがある?
■迷いが一切なく基本にド忠実
SUVの基本であるジープ的な原点に立ち返った、ものすごく武骨でものすごくシンプルなデザイン。
迷いが一切ないところがスバラシイ。右下のハスラーと出発点は同じだけど、ハスラーとは真逆の方向性で超魅力的。ここまで基本にド忠実で機能的だと、誰も何も言えません。参りました。
■これが四角の大傑作!
四角でありながら、オーバーフェンダーの張り出しなどでしっかり自動車であることも主張する、素晴らしいデザイン。
初代からのキープコンセプトとなる2017年9月に発売したホンダの現行第2世代N-BOXは、この2019年9月末まで25ケ月連続で軽自動車&四輪総合トップセールのポジションを堅持している。
平らに見えるパネル面も、ちゃんと微妙な膨らみや張りがあり、動感があって魅力的。四角いクルマのデザインとしてひとつの究極。四角の大傑作だ!
■基本の四角のなかに適度なギャグ感や遊び心
SUVの基本はジープ=四角。その基本に沿いつつ、適度なギャグ感や遊び心を盛り込んで柔らかくして、ものすごく魅力的に仕上がっている。
フォルム的には四角いけれど、四角をあまり感じさせない、ソフトさに満ちている。見ているだけで楽しいデザインで、スバラシイです。
さらに東京モーターショーで発表された新型ハスラーはさらに四角くなっている。新型ももちろん大勝利であります!
■いくらなんでも背が高すぎたのか?
デザインはシンプルで魅力的なんだけど、なぜ売れないのでしょう。確かに背が高すぎて、その分コケないように足をガチガチにしている。
いくらなんでも背が高すぎたのか? 軍用車的に武骨に見えたのか? デザインもパッケージングも、非常に見どころはあるのですが……。
■「脱力感」で勝負したが抑揚なさすぎ
ムーヴコンテの後を継ぎつつ、今度は「脱力感」で勝負している。しかし現実には、コンテで感じた抑揚のなさが引き継がれている。
シンプルというより、フォルムが単純すぎて魅力がないのだ。「四角けりゃいいってもんじゃないことがなんとなく理解できる」いい材料ではないでしょうか。
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さて、清水草一氏が独断と偏見で判定しましたが、いかがだったでしょうか? ちなみにトータルの結果は、四角いクルマの9勝5敗でした。意外や意外、立派なもんです!
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