【日本のEV戦争 開戦前夜】ホンダe マツダMX-30はリーフに勝てるか?


C-HR EV&レクサスUX300eの日本発売は?

2019年11月の広州モーターショーで公開されたCH-R EV
レクサス初のEVとなるUX300e

 いっぽう、ビジネス面で中国は販売台数が見込めるだけあって、2019年になってバッテリーメーカーのCATLや電動化技術メーカーのBYDなどの中国資本と次々と手を組んで、EV開発を加速しているトヨタ。

 急がれる中国(と欧州)市場でのEVビジネスへの対応として、C-HRとレクサスUXベースのEVを発表した。

 まず、2019年4月の上海モーターショーでC-HR(中国資本の第一汽車が販売するモデルは「IZOA」)のEVバージョンを発表。

 2019年11月に開催された同じく中国広州モーターショーではレクサスブランドのUX300eを登場させた。

 プリウスなどと共通のGA-Cプラットフォームを基本にEVに仕立てられたC-HRとUX300eの仕様はほぼ共通。

 前輪を駆動するモーターのパワーとトルクは150kW(203ps)と300Nm(30.6kgm)とされ、リチウムイオンバッテリー容量は54.3kWh、一充電航続距離は約400km(NEDC複合)と公表している。

 UX300eは中国・欧州の両市場では2020年以降に順次発売され、日本では2021年前半の導入を予定。

 C-HR EVに関しては別ブランドのIZOAを含め、中国専用モデルとして発売される予定で、日本発売は未定とされている。

堅いビジネスを展開するリーフ

2017年12月に登場したリーフの航続距離はWLTCモードで322km、リーフe+は458km

 さて、2010年に発表された日本車初の量産EVの先達たるリーフは2017年12月に2代目となり、2019年1月にはバッテリーの容量増加によるパワー向上と一充電航続距離を増強したe+の導入が目新しい。

 標準仕様の「リーフ」は航続距離322km(WLTCモード)、「リーフe+」はさらに約40%長い航続距離(458km(WLTCモード))を実現た。

 「e+」に搭載されるバッテリーは、パッケージングの見直しなどにより、エネルギー密度を約25%向上。室内空間やデザインを犠牲にすることなく、容量を55%向上させた。

 そして2019年12月16日、2年ぶりにマイナーチェンジされる。発売は1月中旬。内容的にはメカニズム面の変更はないが、内外装のデザイン変更、ボディカラーの新設定、安全対策強化、装備の充実などが主な内容。装備としては、現行モデルでナビが小さく不評なことから、新しい大型の10インチサイズを設定する。

 日産はどうやら欧州のEV市場に向けて、ルノーと共同開発されたコンパクトクラス用CM-Bプラットフォームをベースに、新世代のEVの開発を進めているようだ。

 先の東京モーターショーでは、前後モーターによる4WD仕様として、欧州の量産EVに追従するかのようなクロスオーバーSUVの「アリアコンセプト」を発表。欧州での新たなEV投入を睨んでいる。

 発表されたアリアコンセプトは全長4600×全幅1920×全高1630mmのクーペスタイルのクロスオーバーSUV。EV専用プラットフォームを持ち、前後にそれぞれ1つずつのモーターを持つツインモーター4WDだ。

「自動運転時代に日産が進む方向を示したモデル」だといい、ツインモーターによるパワフルな動力性能と先進運転支援機能を搭載

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