ミニバンの6人/7人/8人乗り、それぞれの長所と短所
ミニバンの乗車定員は、2/3列目に何人座れるかによって異なる。1列目は2人掛けのセパレートシートだから、2/3列目で差が付くわけだ。
まず乗車定員が最も少ないのは6人乗りになる。1列目から3列目まで、すべてのシートが2人掛けだ。シエンタとフリードで、2列目がセパレートシートの場合、乗車定員は6名になる。
Lサイズミニバンのグランエースも、3列のすべてがセパレートシートになる6人乗りを用意した。
この2/3列目には、アルファード&ヴェルファイアのエグゼクティブパワーシートに似た座席を4名分装着する。1列目を含めて、6名が快適に移動できる。
7人乗りには2つのパターンがある。最も多いのは、1列目が2人掛け、2列目もセパレートシートで2人掛け、3列目は3人掛けという配置だ。
ヴォクシー系3姉妹車、ステップワゴン、アルファード&ヴェルファイアなど、ミドル/Lサイズミニバンの7人乗りは、すべてこの配置になる。
7人乗りのもうひとつのパターンは、1列目が2人掛け、2列目は3人掛け、3列目は2人掛けというものだ。先に述べたシエンタやフリードの3列目は2人掛けだから、この配置になる。
そして8人乗りは、1列目が2人掛け、2列目は3人掛け、3列目も3人掛けだ。3列シートミニバンでは、乗車人数が最も多い。前述の通り2列目がベンチシートだから、スペースが広く使い勝手も優れている。
このほかフリードプラスやシエンタファンベースのように、3列目のシートを取り去った2列シートの5人乗りを用意する車種もある。ミニバンに含まれるが、機能はポルテ&スペイドのような背の高いコンパクトカーに近い。
ミニバンのシート配列で、売れ行きが最も多いのは、2列目がセパレートシートの7人乗りだ。
アルファード&ヴェルファイアやオデッセイなどの上級Lサイズミニバンでは、セパレートシートの2列目が特等席とされ、高い人気を得ている。
2列目がベンチシートの8人乗りは、ベーシックなグレードだけに用意され、売れ筋グレードでは選べないことも多い。
ミドルサイズのヴォクシー系3姉妹車は、ファミリーユーザーも多いから幅広いグレードに2列目がベンチシートになる8人乗りを用意する。ただしハイブリッドの2列目はセパレートシートのみで、ベンチシートは選べない。
セレナは、Sハイブリッド(スマートシンプルハイブリッド)は2列目にベンチシートを使う8人乗りのみとなり、e-POWERはセパレートタイプの7人乗りのみだ。
いずれにしろ、2列目がセパレートシートになると、乗車人数が1名減る代わりに上級のイメージが生まれる。幅広い車種で、2列目はセパレートシートの人気が高い。
またフリードでは、セパレートシートの価格がベンチシートよりも2万2000円高い。セパレートシートを高額にするミニバンはあるが、逆は珍しく、フリードではセパレートシートの買い得感が強まって人気も圧倒的に高い。
2列目シートの形状は、使い方や座り心地の好みに応じて選べば良いが、バリエーションの設定方法まで含めると、選ばれる頻度が高いのはセパレートシートだ。
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