5L、V10NAの気持ちよさ=BMW M5:507ps/6.9km/L
BMWといえばシルキーシックスと言われる直6エンジンの気持ちよさが忘れられないが、大排気量NA、しかもV10エンジンを積んだE60型BMW M5の凄さが強烈に記憶に残っている。
エクステリアはクリスバングルデザインの鷹の目を持つ量産セダンなのだが、その心臓部は量産サルーンで初と言われるV10エンジンを搭載しているのだ。当時ウィリアムズBMWとしてF1に参戦していたBMWがその技術を結集して作られた。
パワー&トルクは507ps/53.0kgmという自然吸気ユニットで、バルブコントロール技術「ダブルVANOS」やシリンダーごとに設けられたスロットルバタフライなどを備え、レッドゾーンはなんと8250rpm。トランスミッションは2ペダルMTの7速シーケンシャルトランスミッション(SMG)。
サスペンションはエレクトリック・ダンパー・コントロールユニットと呼ばれるダンピング調整機構が備わり、3種類のプログラム、コンフォート/ノーマル/スポーツに切り替えられる。
日本に正規導入されたのは2004年11月、高回転型V10のエンジンフィールと、甲高いエキゾーストノートにシビれたのを覚えている。
新車当時の価格は1290万円。現在、大手中古車検索サイトには5台が流通。2007年式8.8万kmが365万円、2009年式6.4万kmが374万円、2006年式8.9万kmが380万円、2006年式5.9万kmが395万円、そして最高価格は2006年式8万kmの458万円のE60型M5である。
【画像ギャラリー】いまや純ガソリン車は超希少!!! 今のうちに乗りたい激安大馬力車を写真でチェック!(11枚)画像ギャラリー6L、W12は一度は味わっておくべき!=ベントレーコンチネンタルGT:580ps/6.9km/L
ベントレーコンチネンタルGTといえば、ラグジュアリークーペの極み。現行モデルは2024年6月に発表され、600psの4L、V8ツインターボエンジンに190psのモーターを組み合わせ。システム出力は782psに達する。日本での価格はコンチネンタルGTスピードが3930万3000円と20坪程度の都内のマンションが買えてしまう。
狙うは1998年にVW傘下に入ってからの初代ベントレーコンチネンタルGT。搭載されるエンジンはVW製の6L、W12ツインターボで560ps/66.3kgmを誇る。GTはクーペ、GTCはソフトトップのコンバーチブル、GTスピード>Cスピードは610ps/76.5kgm、110㎏の軽量化と630ps/81.6kgmに向上したスーパースポーツなど豊富なラインナップ。
スムーズに回るW12気筒のフィーリングもさることながら本革&本木目と使ったインテリアは豪華絢爛。2003年11月に日本導入された当時の価格は現行モデルよりも半額近い1990万円(コンチネンタルGT)だった。
さて、現在、中古車価格はいくらなのか? 大手中古車検索サイトをみると2003年12月~2011年2月までの初代モデルの中古車相場は約260万~450万円。W12エンジン&豪華内装でこんなに安くなっているのは驚いてついポチっとしたくなるが、冷静に考えると20年前のモデルだから安くなって当然か……。
2007年式11万kmが258万円、2006年式5.9万kmが298万円、2005年式3.9万kmが450万円といったところで、2代目は2012年式5.2万kmが530万円から。なるべく安いお金で、大金持ちに見られたいというはいいかもしれないが、部品代および修理代が高額なのでリスクがあることを承知のうえで購入されたい。
そういえば、同じW12エンジンを積んだVWトゥアレグW12も存在したのを思い出した。2005年に限定100台で販売されたVWトゥアレグW12スポーツである。当時の新車価格は1047万9000円。現在の中古車相場はなんと約130万~約260万円で3台が流通している。つい後先考えず、ポチっとしそうになってしまった……。
【画像ギャラリー】いまや純ガソリン車は超希少!!! 今のうちに乗りたい激安大馬力車を写真でチェック!(11枚)画像ギャラリー














コメント
コメントの使い方