【これで解決!? 余計に混乱!???】紛らわしすぎる!! 同じ機能なのに名称が違う安全装備

定速走行・車間距離制御装置

ACCは衝突被害軽減ブレーキとともに安全技術の花形選手だ。高速道路をクルージングする時などに使えるので一般の認知度もかなり高い

 衝突被害軽減ブレーキと並んで花形技術として急速に認知された安全装備が定速走行・車間距離制御装置だが、今やACC(アダプティブクルーズコントロール)という名称のほうがピンとくる人も多いはず。

 ACCは一定速度で走行が可能なクルーズコントロール機能に車間距離を一定に保つという機能が付加されたものだ。

 実はこのACCもメーカーによって以下のとおり異なる名称でカタログなどに表記されているから注意が必要だ。国産8メーカーのみピックアップ

■トヨタ&レクサス:レーダークルーズコントロール
■日産:プロパイロット
■ホンダ:ACC(アダプティブクルーズコントロール)
■マツダ:MRCC(マツダレーダークルーズコントロール)
■スバル:アイサイト
■三菱:e-Assist(イーアシスト)
■スズキ:アクティブクルーズコントロールシステム
■ダイハツ:ACC(アダプティブクルーズコントロール)

ACCは高速道路を走行中の疲労軽減に大きく貢献。疲労が少ないことはすなわち安全運転にもつながる。安全技術では最も身近な存在となっている(写真はアイサイト)

 汎用の名称であるACCを使っているのは国産メーカーではホンダとダイハツのみで、それぞれが独自の名称を使用している。

 カバーする速度域については、全車速域というのが主流になってきているが、購入時にチェックしておきたい。クルーズコントロールと付かない、プロパイロット、e-Assistを覚えておけばOK。ちなみにCCはクルーズコントロールと覚えておけば安心だ。

車線逸脱防止システム

車線をカメラで認識し、車線を逸脱しそうになると警告音で知らせるだけのタイプと、ステアリングをアシストしてくれるもがある

 車線逸脱防止システムも一般に認知されてきてて、ACCと併用することで高速道路を走行中の疲労軽減に大きく貢献している。

 この安全技術を世界で初めて商品化したのは日産で、2001年にデビューした4代目シーマだった。シーマに搭載されたものはレーンキープサポートシステムという名称で、CCDカメラで車線を認識し、ステアリングアクチュエータで操舵支援するというものだった。

 現在の車線逸脱防止システムも基本的には原理は同じだが、シーマが搭載した当時に比べると使える範囲が広くなり、精度も格段に進化している。

 今や軽自動車にまで装着されているのは当たり前だし、サポカーの項目にもなっているほど重要視されている。

 これまた国産メーカーがそれぞれ違う名称で自らの技術をアピールしている。

ACCと車線逸脱防止システムを併用することで安心・安全に高速道路を走行することができる。

■トヨタ&レクサス:LTA(レーントレーシングアシスト)
■日産:インテリジェントLI+LDI(車線逸脱警報)
■ホンダ:LKAS(車線維持支援システム)
■マツダ:LAS(レーンキープアシストシステム)
■スバル:特に名称なし(ステアリング制御:白線認識/先行者認識)
■三菱:LKA(レーンキープアシスト)
■スズキ:特に名称なし(車線逸脱防止機能)
■ダイハツ:LKC(レーンキープコントロール)

 特に名称がないのがスバル、スズキで、そのほかはこれまた独自の名称が使われている。

 ただ、略称の組み合わせなどがバラバラの横滑り防止装置と違って独自の名称のすべて頭にレーンを示すLが使われているのがポイント。そのあたりをヒントに覚えておこう。

次ページは : まとめ

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

話題のGRヤリスMコンセプト、新型セリカと関係あり!! オートサロン特報も掲載のベストカー2/26号発売中!

話題のGRヤリスMコンセプト、新型セリカと関係あり!! オートサロン特報も掲載のベストカー2/26号発売中!

ベストカーWebをご覧の皆さま、こんにちは!愛車のブレーキがエア抜きから2週間でふかふかになった編集…