リーザ スパイダーで得たノウハウはのちのコペンに活かされる
搭載エンジンは最高出力64ps/7500rpm、最大トルク9.4kgm/4000rpmというパフォーマンスを発揮するEF-JL型659cc直3ターボ。組み合わされるトランスミッションは3速ATと5速MTが設定された。
運転感覚はシャープな操縦性より優雅なオープンドライブを楽しむことを重視。サスペンションの設定は乗り心地に重きが置かれ、ビスカスLSDや6インチブレーキブースター付きベンチレーテッドディスクブレーキ(フロント)を標準装備。さらにリアスタビライザーを備えてコーナリング時の安定性を高めるなど、爽快なオープンドライブを安心して楽しめるよう作り込まれた。
リーザ スパイダーは第28回東京モーターショーに参考出品された後、1991年に正式に販売を開始し、1993年まで生産された。
オープンエアーならではの楽しさに加え、パワフルなターボエンジン、パワーステアリングやAT変速を備えて誰でも気軽に乗れることをセールスポイントとしていたが、約2年という短い期間での総生産台数は380台と、ライバルに比べるとかなり少ない。
オープンカー専用として開発されたライバル車に性能面で及ばなかったことが販売に影を落とした可能性はある。しかし、同車で得られたノウハウは、2002年に登場するコペンに生かされることになる。
リーザー スパイダー以来のダイハツ製軽オープンカーとして登場したコペンは初代で大ヒットし、そして他の軽オープンが新車市場から姿を消したあとも2代目を発売するなど、市場において確たる地位を築いている。
コペンに見られる軽オープンカーとしての特別感や遊び心は、いずれもリーザ スパイダーから受け継がれたものであり、コペンの成功はリーザ スパイダーという礎があればこそ実現できたものと言っていい。
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