【かつてはよく見かけたのに…】めっきり見なくなったクルマや仕様や装備たち 6選

メーカーオプション

 最近はメーカーオプションの種類が減った。自由に選べるメーカーオプションが多いと、膨大な組み合わせが生まれ、メーカーと販売会社の受発注も複雑になるからだ。そこでメーカーオプションを減らしたり、複数の装備をまとめて装着するセットオプションが増えた。

 ちなみに新型フィットは、ベーシックやホームなど5種類のグレード(シリーズ)を用意するが、メーカーオプションは少ない。グレードを増やし、メーカーオプションを減らして、組み合わせの総数を抑えている。

 新型フィットでは、ネスとかリュクスといったグレード名とその個性がわかりにくいが、組み合わせの総数を減らす方法としては新しい。

2020年2月から販売を開始するホンダフィットは5タイプを一斉に展開。これはオプションを減らす新たなチャレンジでもあり、今後の動向に注目したい

クロカンSUV

 クルマの世界にも栄枯盛衰がある。

 乗用車では今で言うオフロードSUVはかつてクロカン4WDと呼ばれた。決定打は1991年に登場した2代目パジェロで、ハイラックスサーフ、テラノなども人気でクロカンブームブームを迎えた。

 2代目パジェロは1992年に8万3685台を登録している。1カ月平均で約7000台だから、2019年のフィットやフリードと同等だ。2018年のパジェロは1か月平均で70台前後だったから、当時は100倍も売れていた。

2代目パジェロが最も売れた1992年は月販平均が約7000台という驚異的な人気だった。そのパジェロも2019年で日本での販売を終了してしまった

 しかし悪路向けのボディは高重心で重く、小回り性能も悪い。動力性能、安定性、燃費、取りまわし性、居住性、乗降性などに不満が生じた。価格も後輪駆動をベースにした独自の4WDなどを備えるから割高になる。

 1990年代中盤には、トヨタRAV4やホンダCR-Vのような乗用車のプラットフォームを使う前輪駆動ベースのシティ派SUVが登場して、運転のしやすさ、広い室内、割安な価格などで注目された。悪路走破力はオフロードSUVに負けるが、雪道程度なら十分に対応できるから人気を高めた。

  2000年以降には、後輪駆動ベースの4WDを備えるオフロードSUVは次々と廃止され、2019年にはパジェロも国内販売を終えた。日本で買える国産オフロードSUVは、スズキジムニー&ジムニーシエラ、トヨタランドクルーザー&プラド、レクサスLXのみになる。

デビューから1年以上が経過しても長い納車待ちとなるほどの人気のジムニー。オフロード性能で買っている人は少数派で、ほとんどは手頃なサイズのSUVでオシャレという感覚で買っている。FRベースのオフロード4WDは絶滅はしないものの超少数派となっている

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