ヤリスvsフィット、クラウンvsスカイラインほか 王者トヨタと本気のガチ対決 4選!!

【Cセグハッチバック対決】トヨタ カローラスポーツvsマツダ マツダ3ファストバック

●トヨタ カローラスポーツ(216万9200~282万4800円)

かつてのカローラFX、カローラランクス以来となる“カローラ”のハッチバックモデル。TNGAプラットフォーム採用モデルであり、エンジンは1.2Fターボと1.8Fハイブリッドの2種類を設定している

VS

●マツダ マツダ3ファストバック(222万1389~368万8463円)

先代までのアクセラの名前を捨て、新たにマツダ3の名で登場したグローバルCセグモデル。1.5Lと2Lのガソリン、1.8Lディーゼル、2Lマイルドハイブリッドを設定

●国沢光宏審査員の評価

 好みで評価が異なるデザインはココじゃ触れない。参考までに書いておくと、私はドッチも好みじゃありません。マツダ3はノッペリしているし、カローラスポーツってプレスラインがウルさ過ぎます。

 デザイン以外どうか? パワーユニットは圧倒的にカローラスポーツでしょう。1800ccのハイブリッドは意外なほどパワフルでリーズナブルだし、ふつうに走っていても信じられないほど燃費いい。

 マツダ3のパワーユニット、すべてパワーないか高価か、大して燃費よくないか。6速ATというのも古い。コストパフォーマンスは明らかにカローラスポーツ優位。マツダ3より実質的に20万円以上安いですから。

 お買い得度やクルマの完成度など総合的に評価するならカローラスポーツ優勢だと思います。

●渡辺陽一郎審査員の評価

 両車ともミドルサイズの5ドアハッチバックで、全長は4400mm前後、全幅は1800mm弱に収まる。外観はマツダ3が個性的だが、後方視界は悪く、カローラスポーツのほうが運転しやすい。

 車内の広さは同等で、後席は両車ともに3ナンバー車では狭い。

 デザインと実用性は一長一短だが、カローラスポーツは1.2Lターボ、1.8Lハイブリッドともに動力性能が不足する。マツダ3は4種類のエンジンを用意した。SKYACTIV-Xは割高だが、ディーゼルは駆動力が高く価格も妥当だ。

 操舵感はマツダ3の正確性が高く、比較的よく曲がり運転を楽しめる。乗り心地はカローラスポーツが少し快適だ。実力は互角だが、クルマ好きのユーザーが買うことを考えるとマツダ3の魅力が強い。

●片岡英明審査員の評価

 カローラスポーツとマツダ3は、世界をターゲットに開発されたCセグメントのファミリーカーだ。激戦区に自信を持って投入するだけあり、ハッチバックは両車とも欧州勢を凌ぐできのよさを見せた。

 特にカローラスポーツはVWゴルフと同等の実力を秘める。日本式の採点方法なら得点は上をいく。これはマツダ3に対しても言えること。

 マツダ3と比べるとデザインはコンサバだし、パワートレーンの新鮮味も薄い。が、既存のパワートレーンを使いながら気持ちいいパワーフィールと良好な燃費を実現している。

 マツダ3のSKYACTIV-Xも痛快だが、価格が張るので魅力を味わえる人は少ない。カローラスポーツは洗練されたハンドリングを身につけ、乗り心地などの快適性に関してもハイレベル。

●採点&結果

・カローラスポーツ…国沢 80点+渡辺 73点+片岡 90点=計 243点
・マツダ3FB…国沢 70点+渡辺 78点+片岡 82点=計 230点
よってカローラスポーツの勝ち!

【Cセグセダン対決!】 トヨタ カローラvsスバル インプレッサG4

●トヨタ カローラ(193万6000~294万8000円)

TNGAプラットフォームを採用した歴代初の3ナンバー車となって登場

VS

●スバル インプレッサG4(200万2000~270万6000円)

2019年秋に大幅改良を受け、フェイスリフトを敢行した

●国沢光宏審査員の評価

 クルマとしての総合評価なら、多くの点でカローラ優勢。乗り心地いいし、自動ブレーキの絶対的な性能だってカローラの勝ち!

 インプレッサG4と比べた時の弱点は、リアシートの使い勝手だと思う。カローラのリアシート、乗り込む時に狭く、居住性だってインプレッサと比べたら厳しい。

 また「カローラ」という車名も私らの世代からするとイメージよくないです。カローラの素晴らしさを認めつつもインプレッサ派が多いかと。

●渡辺陽一郎審査員の評価

 カローラは現行型になって3ナンバー車に拡大されたが、インプレッサG4に比べるとボディが少し小さい。今でもセダンでは運転しやすい部類に入る。視界はインプレッサがいい。動力性能は両車とも互角で、走行安定性と操舵感はカローラが勝る。問題は後席の居住性だ。セダンでは4名乗車の機能も大切だが、カローラは後席の足元空間が狭めで乗降性もよくない。インプレッサは後席が快適で乗降性も優れ僅差で勝る。

●片岡英明審査員の評価

 キャビンの快適性はインプレッサG4がリードする。特に後席の頭上と膝下空間、乗降性は差をつけた。また、4WDの仕上がりと安心感、運転支援システムのアイサイトの優位性も光っている。

 が、デザインの新鮮味は薄れてしまった。まとまりのいいデザインだが、目立たない。パワートレーンに関しても大きく後れをとっている。カローラのようにハイブリッド車を用意していないから燃費は期待できないからだ。

●採点&結果

・カローラ…国沢 90点+渡辺 84点+片岡 88点=計 262点
・インプレッサG4…国沢 85点+渡辺 86点+片岡 85点=計 256点

よってカローラの勝ち!

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