【タイプR、アコードなど続々!!】今乗っておきたいリッター100馬力超えのNA車たち

リッター109.6馬力/4代目ミラージュサイボーグR

■1992年10月~1995年10月 1.6L、直4MIVEC:175ps/17.0kgm

1992年10月に登場した4代目ミラージュのサイボーグ。 新開発のマルチモード可変バルブタイミング機構、MIVECを搭載した1.6L、直4DOHCエンジンは175ps/17.0kgmを発生。可変バルブタイミング機構を採用したシビックSiRの170ps、16.0kgmを上回り、リッターあたり出力は109.6馬力に達した。パワフルなことはもちろん低中回転域のピックアップが抜群だった。グレードは標準のサイボーグ、パワーステアリングやオートエアコンなどの快適装備やレカロシートを標準で備えたサイボーグRのほか、アクセサリー類を一切省いて軽量化した競技用ベース車両のサイボーグRSをラインナップ
1992年10月に登場した4代目ミラージュのサイボーグ。 新開発のマルチモード可変バルブタイミング機構、MIVECを搭載した1.6L、直4DOHCエンジンは175ps/17.0kgmを発生。可変バルブタイミング機構を採用したシビックSiRの170ps、16.0kgmを上回り、リッターあたり出力は109.6馬力に達した。パワフルなことはもちろん低中回転域のピックアップが抜群だった。グレードは標準のサイボーグ、パワーステアリングやオートエアコンなどの快適装備やレカロシートを標準で備えたサイボーグRのほか、アクセサリー類を一切省いて軽量化した競技用ベース車両のサイボーグRSをラインナップ

 ミラージュ サイボーグは、「社交性動物 ミラージュ変新」という、今にして思えばいかにもバブル期っぽいキャッチフレーズを伴って1987年に登場した3代目三菱ミラージュのホットモデル。

 最強グレードの「16V-T」が搭載したのは新開発の4G61型エンジン。これは往年のギャランGTO MR以来、三菱としては久々の1.6L 直4DOHC16バルブにインタークーラーとターボチャージャーを装着したエンジンで、当時としては1.6Lクラストップとなる最高出力145psをマーク……ということで、登場時点でのミラージュサイボーグは「リッター100馬力超えNA車」ではなかった。

 しかし1989年のマイナーチェンジで、4G61型は最高出力160psまでパワーアップをはたした。

 時代はシビックが牽引するテンロクのNAが攻勢を極めた時代。そして4代目となった1992年10月にラインナップされたのが、4G92型1.6L、直4MIVECエンジンを搭載するサイボーグが登場した。 EGシビックSiRのB16Aを上回る175psを発揮し、NAでリッター100馬力超えをはたした。

 そんなジャジャ馬を2020年の今楽しんでみるのも悪くない話だが、実際はかなり難しい。

 というのも2020年2月中旬現在、ミラージュサイボーグの中古車流通量は全国でほとんどない。今後、市場に出てくる可能性についてはわからない。

番外編/リッター116.5馬力/レクサスLFA

■2010年12月限定500台 1LR-GEU型4.8L、V10:560ps/48.9kgm

ヤマハと共同開発したV10エンジンを搭載するレクサスLFA

 昨今は「比較的小排気量なエンジンにターボチャージャーなどの過給器を組み合わせる」というエンジン設計が主流となっているため、ここまでに紹介したリッター100馬力超えのNAのクルマは必然的に「懐かしのクルマ」ばかりである。

 しかし近年においてリッター100馬力超えのNA車は存在しており、そのなかのひとつが2009年デビューのレクサスLFAだ。

 カーボンで形づくられたワイド&ローな軽量ボディに搭載されるエンジンは4.8Lの自然吸気V10で、最高出力は560ps。つまりリッターあたりの出力は116.5馬力ということになる。

 しかもレッドゾーンが9000rpmから始まるという超高回転型なのだが、それでいて3700rpmから9000rpmという幅広いバンドで最大トルク48.9kg-mの90%を発生させるという優等生エンジンでもある。

 同じリッター100馬力超えのNAエンジンとはいえ、前述した三菱ミラージュサイボーグのようなじゃじゃ馬とはすべてが異なるマナーとなるレクサスLFAのエンジンを見るにつけ、「テクノロジーの進歩」というものについて実感せざるを得ない。

 だが同時に、ミラージュサイボーグのようなやんちゃ系エンジンに若干の郷愁を抱いてしまう人も多いのではないだろうか?

 結局、NAエンジンの馬力競争は、パルサーVZ-R N1に搭載された、リッター125.3馬力の1.6Lの日産SR16VE(200ps)と、リッター125.2馬力のS2000に搭載されたF20C(250ps)の両雄が頂点を極めた後、排気量の超高回転型エンジンを遠慮なくブン回し、気持ちよく最高出力で突き抜けるというのが良しとされた時代が終わりを遂げることになる。

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