スイスポ、マツダ3らで第二の人生を謳歌しよう!!「ひとりグルマ」のススメ

■輸入車で選ぶひとりグルマおススメ3選&遊びの提案

(TEXT/小沢コージ)

 第2のオッサン青春期。小沢のお薦め筆頭は今まで乗りたくても乗れなかった独善ブリティッシュオープン2シーター。それもお気楽な660cc軽仕様のケータハム・セブン160でしょう。

●ケータハムセブン160(407万円・2人乗り・0.66L 直3DOHCターボ)

ロータス7のDNAを継承するモデル。そのなかでスズキ製660ccを搭載するのが160

 1950年代から続くロータス・セブンの末裔でルパンに似合いそうな独立フェンダーが超クール。ただし、存在感があまりに奇異なので一般人から変態扱いされるのは覚悟必至なのと、耐候性はぶっちゃけバイク並み。

 しかし車重490kgで全長3m強だからダイレクト感は格別でフェラーリ、ポルシェより楽しい。しかも自主規制超えの80psスズキ製660ccターボは自動車税安くてお手頃。

 コイツに年金で乗って、孫でも乗せて峠を攻めるべし。

 お次はロシアのラーダ・ニーヴァ。1970年代から作られていた走るシーラカンスで、乗った時のレトロ感はベンツGクラス初期モデルの比じゃありません。とにかく乗るだけでタイムスリップ!

●ラーダ ニーヴァ(約300万〜390万円・4人乗り・1.7L 直4SOHCなど)

日本では並行輸入などで販売されているロシア製のSUV。後に立つのは小沢コージ氏

 全体の手でプレスしたような精度の低いボディに最近すっかり忘れられた雨トイが付いており、バンパーは仕様にもよりますがアイアンバンパー!

 それでいてサイズは全長3.6m強×全幅1.68mと扱いやすく、84ps/129Nmの1.7L直4エンジン&5MTは意外に乗りやすくて乗り心地も悪くない。

 これで六本木ヒルズあたりに乗り込み、あえてベンツGの隣に止めて別格兵器感を楽しむべし。

 最後は上記2台より全然フツウに全国ディーラーで買える最後の男のツール、ジープラングラーの3ドア。

●ジープラングラースポーツ(490万円・5人乗り・3.6L V6DOHC)

一昨年(2018年)に11年ぶりにフルモデルチェンジ。3ドアのスポーツは3.6L V6&8速ATを搭載

 ラングラーは1940年代の軍用ジープを踏襲する元祖クロカン4WDで、変わらぬフレームボディに前後リジットサス、古典的4WDシステムが売り。

 しかし一昨年4代目にフルチェンして超快適に! 男臭さと快適性のバランスはピカイチ。3ドアは受注生産ですが500万円以下の価格も魅力。

 ベンツなら1000万円超えの実力とオーラを持ち、こちらは悪路走破性がハンパないので、孫を連れてテント持ってキャンプに行くべし。ヤング世代には教えられないワイルド体験ができるはず。

■中古車で選ぶひとりグルマおススメ5選&遊びの提案

(TEXT/伊達軍曹)

 まずは現行型スズキエブリイワゴンで存分に“ひとり”を堪能したい。軽トップレベルの室内長2240mmmを誇る最強の道具グルマで、釣り人や車中泊ファンから絶大な支持を得ている一台だ。

●スズキエブリイワゴン(2015年〜・中古相場:70万〜200万円)

軽キャブワゴンクラストップの前後乗員間距離1080mmを誇り後席の居住性もかなりいい

 妻や子どもを乗せていた頃は「お父さん! 軽のワンボックスなんてカッコ悪いから絶対に買わないでね!」と言われていたかもしれないが、今となっては自分がOKならすべてがOK。

 フルフラットになる車中泊用のベッドキットを楽天とかで買って、金曜夜には退屈な家を出る。そして土曜の未明から釣りや朝イチのサーフィンに没頭するのだ。カムバック、青春!

 ちなみに中古車相場は約70万円から。

 家族と一緒ではできなかったことといえば「スポーティなドライビング」もそうだろう。ちょっといい感じで飛ばそうとするとすぐに「お父さん! 怖いからやめて!」などとストップをかけられてしまう。

 だがひとりとなった今は家族に気兼ねすることなく、ダイハツブーンX4で存分に加減速とコーナリングを楽しみたい。

●ダイハツブーンX4(2006〜2010年・中古相場:60万〜110万円)

初代ブーンの競技参加用ベース車両。クロスレシオの5MTとフルタイム4WDを採用した

 エンジンは133psの0.9Lターボで、トランスミッションはクロスレシオの5MT。これに乗れば近所の街道も世界ラリー選手権のスペシャルステージに早変わりする。中古車相場は60万~110万円くらいだ。

 もう少しインドア系の遊び(?)が好きならスズキキザシはどうか?

●スズキキザシ(2009〜2015年・中古相場:90万〜150万円)

2.4L直4DOHCを搭載したスズキのフラッグシップセダン。が、あまり売れず廃番に

 スズキが2009年に発売したDセグメントのセダンだが、あまり売れず、結局は多くが警察に捜査車両として納入された。そのキザシに乗って「刑事ごっこ」をするのだ。

 茶色のトレンチコートを着込んで捜査一課員に。派手なスーツでマル暴担当に。あるいはあえてのジャージ姿で生活安全課員にと、そのコスプレ的な楽しみ方は自由自在。中古車は約90万円から。

 また、あえて中高年になってからファッションを極めてみるのも面白い。

 家族からは「お父さん……なに今さら色気づいてるの?」と呆れられるだろうが、放っておこう。

 ファッションを追求するなら、クルマもトータルコーディネートの一環としてルノー4を選び、全体として小粋にまとめたい。

●ルノー4(1961〜1992年・中古相場:60万〜120万円)

シトロエン2CVを研究して作られたルノーの小型車。4MTのシフトレバーは前後に動かす

 ルノー4は1961年から1992年まで生産されたフランスの小型車で、TVドラマ『ビーチボーイズ』で反町隆史が乗ってたアレである。現在の中古車相場は60万~120万円ぐらい。

 最後に、「どうせひとりなんだからいっそポルシェを買う!」というのもアリ。さすがに高年式の911は無理だが、初代ボクスターなら走行距離短めのものでも110万円から。

●ポルシェ初代ボクスター(1996〜2004年・中古相場:90万〜200万円)

ポルシェのミドシップオープン2シーターの初代。エンジンは前期が2.5Lで後期が2.7L

 これでの遊び方は「ただ走る」ということに尽きる。目的地なんてなくていい。古めの初代ボクスターであっても、「やはりポルシェはポルシェ」としての圧倒的な運転快楽を感じられるはずだ。


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