BMW VW ベンツ アウディ!! 手が届く輸入コンパクト 18選


 昨年(2019年)からベンツAクラスやBMW1シリーズなどが続々と導入され、輸入コンパクトカーが出揃った感がある。それぞれに魅力があり、そしてその一方で「◎=特にいい点」「×=残念な点」もある。そこをバシッと指摘する企画。

 指南役は自動車評論家の岡本幸一郎氏、塩見 智氏。「輸入コンパクト、欲しいなぁ」と考えている方、購入のご参考に、ぜひ!

【画像ギャラリー】1シリーズ Aクラス A1 ゴルフ! 魅力満載の輸入コンパクトカー18モデルをギャラリーでチェック!!!

※本稿は2020年1月のものです。各「DATA」内の最初の数値は「全長×全幅×全高mm」です
文:岡本幸一郎、塩見 智/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年2月26日号


■BMW1シリーズ(価格:334万~630万円)…よりスタイリッシュに 走りも堅実に進化!

FFの特性を生かし、ワゴンテイストも注入されたカタチに

 背高ハッチバックおよびミニバンで構成される2シリーズに続くエンジン横置きのFF(とFFベースの4WD)となった1シリーズ。BMWのエントリーモデルとしての役割を担うハッチバックだ。

 FRの印象が強い同社だが、ミニで培ったFFのノウハウがあるため、1シリーズも「走る」「曲がる」「止まる」のレベルは高い。ミニの乗り味とのすみわけもできている。

 特段失うものがないままにFFならではの広い車室とラゲッジを得た。1.5L・直3ターボのFF(118i)と、2.0L・直4ターボの4WD(M135i)をラインナップしている。(塩見)

◎特にいい点…リアサスのしつけが絶妙なため、トラクションをかけた状態でもFFとは思えぬほどに舵がきくのが素晴らしい。35km/h以下での走行時、直近50mのルートをクルマが記憶しているため、走行してきたとおりにバックできるようステアリング操作が自動で行われるリバースアシストが備わる。だから、ドライバーは速度管理だけでOK。入り組んだ狭い道路で行き止まりになった時に有効……って年に何回あるんだ? でもユニークだから、これもアリ。

×残念な点…内外装ともにデザインが地味。加えて最近のBMWの傾向のとおりにキドニーグリルがデカい。これらが相まって全体的に若々しさが感じられない。逆に、落ち着きがあるということでもあるが、エントリーモデルとしてはどうか。また、メルセデスベンツAクラスにあるディーゼルが現時点ではないのは不利。

●DATA…全長×全幅×全高:4335×1800×1465mm/エンジン:1.5Lターボ、2Lターボ

■メルセデスベンツ Aクラス(価格:334万~406万円)…走りの進化以上に、AI導入の先進装備が話題の的に

先代よりさらに鋭い雰囲気が増したスタイル。リアビューもなかなか

 メルセデスベンツがNGCC(ニュー・ジェネレーション・コンパクト・カーズ)と呼ぶ、FF中心のエンジン横置きモデル群。その中核を成すのがハッチバックのAクラスだ。

 1.3L、直4ガソリンターボのA180と、2.0L、直4ディーゼルターボのA200d、それからスペシャルモデルのAMGが2種存在する。(塩見)

◎特にいい点…MBUXという音声入力アシスタント機能が目玉。従来の音声入力システムと違ってAIが採用されており、例えば「寒い」といえばエアコン設定温度を上げてくれるなど、会話するように機能を呼び出すことができる。最上級のSクラスとほぼ同等の先進安全デバイスが標準装着される。ガソリンエンジンは排気量こそ1.3Lにすぎないが、高効率のターボが備わることで必要十分の動力性能が得られる。そして、ディーゼルはさらに余裕あり。

×残念な点…ほかに背の高いBクラスをラインナップすることもあり、Aクラスのリアはギュッと絞り込んだスタイリングを採用する。そのため後席と荷室は、例えばVWゴルフあたりに比べると狭い。2車種あってもユーザーが買うのは1台の場合が多いので、AとBの中間くらいがあるとちょうどよいのだが……。

●DATA…全長×全幅×全高:4420×1800×1420mm/エンジン:1.3Lターボ、2L Dターボ

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