BMW VW ベンツ アウディ!! 手が届く輸入コンパクト 18選

■アウディ A1スポーツバック(価格:365万~391万円)…小さくても「どこから見てもアウディ」。瞬発力あり

俊敏でアウディらしい走りを見せる。リアはピリッと個性が光る

 アウディのエントリーモデルであり、Bセグで唯一のプレミアムブランド車でもある。初代は3ドアもあったが、日本に上陸したばかりの2代目は5ドアのみで、内外装デザインの洗練、後席の居住空間や荷室の拡大など実用性の向上、デジタル化の促進など進化を遂げた。エンジンは現状、ガソリンの1.5L 4気筒と1L、3気筒が用意される。(岡本)

◎特にいい点…小さくてもどこから見てもしっかり“アウディ”しているところがエライ。物理ボタンが少なくスッキリとしたインテリアの質感も上々で、このクラスでBang&Olufsenの3Dサラウンドシステムが選べることにも注目。もちろんアウディならではのバーチャルコックピットもある。走りもアウディらしい俊敏で正確なハンドリングとリニアで瞬発力のあるアクセルレスポンスが光る。ボディカラーが全10色と豊富でコントラストルーフも選べる点もいい。

×残念な点…本当に「特になし」。強いて挙げると、Bセグで300万円台後半という価格は兄貴分のA3との差も小さく、やや割高感を覚えること。あとは現行世代のアウディ車はどれもそうだが、スタイリングが目新しさに欠けること。とはいえユーザーはむしろそんなアウディを好むわけで、欠点という感じでもない。

●DATA…全長×全幅×全高:4045×1740×1435mm/エンジン:1Lターボ、1.5Lターボ

■VW Tクロス(価格:299万~335万円)…299万円から楽しめる、VWの陽気な末っ子SUV

VWの小さいSUV。その佇まいは「どこか可愛く個性も満載!」

 VWのエントリーSUVとして新登場し、日本に上陸したばかり。MQBを採用し、ポロと共通性の高い機構を持つ。

 キャッチコピーの「TさいSUV」は、サイズは小さくてもすべてに余裕があり、実用車でありながら遊べて楽しいクルマでもあることを意味する。エンジンは1L、3気筒のみで、7速DSGを組み合わせる。(岡本)

◎特にいい点…ボトムが300万円を切る価格設定は大歓迎。無理することなく個性を巧く表現したデザインも好印象。室内は広く、シートの角度と高さが絶妙で前後席とも見晴らしがよい。荷室も455~1281Lとセグメントトップの容量を誇る。リアシートを前後14cmスライドできるのも重宝するし、背もたれを前倒しすると想像以上に広くてフラットなスペースができる。収納スペースも豊富にあり、4個のUSB端子やアンビエントライトなどの便利装備も付く。

×残念な点…地上高は180mmだが2WDのみの設定で今後も4WDの予定はなさそう。3気筒のみのエンジンは性能的には充分ながら音や振動が安っぽい。樹脂パネルやディスプレイの表示などの質感も価格なり。いまどきパーキングブレーキがレバー式となっているのもイマイチ。重心の高さを補うべく乗り心地はやや硬め。

●DATA…全長×全幅×全高:4115×1760×1580mm/エンジン:1Lターボ

■VW クロスup!(価格:216万9000円)…帰ってきた「小さなドイツの相棒」

up!をSUVテイストにデコレーション。3回目の来日(日本上陸)

 up!の基本骨格を流用してSUVテイストのデコレーションを施したモデル。最初に2015年夏に発売されたのち、2018年末、2019年末にそれぞれ限定販売されている。(岡本)

◎特にいい点…ベース車との価格差が小さく数々の専用装備を考えると買い得感は高い。“beats sound system”が標準装備となるのも歓迎。実に4.6mという最小回転半径がもたらす、小回りのよさにも驚かされる。

×残念な点…従来より改善されたとはいえギクシャクするASG。いまどきクルーズコントロールすらないADAS系がショボイ。走りもVWらしいカチッとした感覚に欠ける。

●DATA…全長×全幅×全高:3625×1650×1520mm/エンジン:1L NA

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