スカイライン スープラ… いま日本で一番楽しいパワーユニットはどれ

■日産 VQ37VHRV型 6気筒3696cc(フェアレディZ、フーガに搭載)

●大排気量NAを味わえる希少エンジン!(斎藤 聡おすすめ2位)

 VQ37VHRV型エンジンは、スカイラインクーペに搭載するにあたり、ライバルのBMWにパフォーマンスで負けないように3.5Lから3.7Lに排気量がアップされた。

 フェアレディZ NISMOに搭載されるエンジンは、NISMO専用チューンが施されたスペシャルだ。スタンダードなVQ37VHRをベースに、バンク独立タイプのエキゾーストマフラーと、専用のECUチューンが施されている。

 これによって最高出力355ps/7400rpm、最大トルク38.1kgm/5300rpmを発揮する。スタンダードエンジンに比べ19ps/9kgmのパワー&トルクアップを果たしている。

 その魅力は何といっても大排気量NAエンジンという点にある。アクセルとエンジンがダイレクトに連動していて(実際にはフライバイワイヤーだが)、ほぼリニアなアクセルレスポンスが得られる点。

 またエンジンの吹き上がりとパワーが連動して伸びあがっていく感覚は格別。特にNISMOはECUに手を加えたことで、吹き上がりが鋭く、キレのいいパワーフィーリングになっている。(TEXT/斎藤 聡)

●斎藤 聡オススメのVQ37VHRV搭載車

オススメ車として、フェアレディZ NISMOのほかに、フーガを推してくれた斎藤聡氏。フーガにもVQ37VHRが搭載されており、スカイライン的な操縦感覚を持つ。3.7L NAが古きよきスポーツセダンの魅力をフーガに与えている

●スペック…排気量3696cc、V6 DOHC、圧縮比11.0、ボア×ストローク95.5mm×86.0mm、ハイオク、最高出力355ps/7400rpm、最大トルク38.1kgm/5200rpm、燃費9.2km/L(JC08モード)※スペックはフェアレディZ NISMOのもの

■ホンダ K20C直列4気筒1995ccターボ(シビックタイプRに搭載)

●7000rpmまで一気に吹き上がるのは爽快!(岡本幸一郎2位、斎藤 聡5位)

 ニュル最速の座を目指すからには、それ相応のパワーとレスポンスを備えたエンジンが必要という命題から生まれたVTECターボエンジンだ。

 過給圧を緻密にコントロールできる電動アクチュエーターを用いたターボチャージャーは、高回転域での排気干渉を避けるべくシングルスクロールとしたのが特徴。

 また、VVTは吸排気ともに備えているが、自然吸気では一般的に吸気側をメインに使うVTECを、充填効果を高めるべく掃気の最適化を目的に排気側に用いているのも特徴だ。

 ドライブした印象をひとことで表現すると、まるで全域パワーバンド! これほどパワフルなのに、ターボ付きとは思えないほどレスポンシブで、ターボ付きらしく下からトルクがモリモリ。

 それでいて上まで回して楽しめる。タイプRらしい痛快な味わいをも兼ね備えていて、レッドゾーンの7000rpmまで一気に吹け上がる。

 さらには、このエンジンと完璧にマッチさせたという6速MTのシフトフィールも最高だ。(TEXT/岡本幸一郎)

2月20日マイチェンが発表されたシビックタイプR。ニュルFF最速を取り戻すべく徹底したシャシーチューンを実施!

●中古でも乗りたい! おすすめK20系エンジン車

 K20Cは現状FK8シビックタイプRのみでコレがおすすめになるが、ベースとなったK20系は2代目のDC5型インテグラやEP3型シビックのタイプRから搭載され、高回転での吹け上がりの気持ちよさで好評を博してきており、こちらもおすすめだ。

●スペック…排気量1995cc、直4DOHC、圧縮比9.8、ボア×ストローク86.0mm×85.9mm、ハイオク、最高出力320ps/6500rpm、最大トルク40.8kgm/2500~4500rpm、燃費12.8km/L(JC08モード)※シビック タイプRのスペック

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