スカイライン スープラ… いま日本で一番楽しいパワーユニットはどれ

■ホンダ LFA+H4直4、2L+モーター(ステップワゴンなどに搭載)

●ミニバンだけど走りも楽しく!(岡本幸一郎おすすめ第5位)

 2Lアトキンソンサイクルエンジンと2基のモーターを組み合わせた「i-MMD(現在はe:HEVに名称変更)」は、先にアコードやオデッセイに搭載されたのち、2017年のマイナーチェンジを機にステップワゴンにも設定された。

 で、なぜステップワゴンを選んだかというと、このクラスの箱型ミニバンなのに、こんなに速いという意外性が印象的だったから。さすがはガソリン車の3.5L級の動力性能というだけのことはある。

 それでいてごく普通に流すぶんにはスムーズで快適だし、燃費がすごくイイことにも感心。かなり高い車速域まで粘ってEV走行のまま延々と走れるのも驚かされた。(TEXT/岡本幸一郎)

●スペック…エンジン:排気量1993cc、直4 DOHC、圧縮比13.0、ボア×ストローク81.0mm×96.7mm、ガソリン、最高出力145ps/6200rpm、最大トルク17.8kgm/4000rpm、燃費20.0km/L(WLTCモード)。モーター:184ps/32.1kgm ※スペックはステップワゴンスパーダハイブリッドのもの

■【ランキング外だが楽しい!】 マツダ SKYACTIV-D 2.2L

 惜しくもトップ5から漏れてしまったが、岡本幸一郎氏がおすすめしてくれたのがマツダのSKYACTIV-Dの2.2Lディーゼルターボエンジンだ。

排気量2188cc、ボア×ストローク86.0mm×94.2mm、圧縮比14.4、燃費17.4km/L。燃料は軽油だ

 現在、1.5L、1.8L、2.2Lの3タイプのディーゼルを揃えるマツダだが、2L以下のふたつは大人しい味つけに対し、2.2Lは最高出力190ps/4500rpm、最大トルク45.9kgm/2000rpmとハイパワーで刺激的。マツダ3にもこのSKYACTIV-D2.2Lが搭載されたらいいのにと思っている方も多いはずだ。


【番外コラム】後世に残したい珠玉のパワーユニット3台

(TEXT/片岡英明)

 量産エンジンではないが、もっとも衝撃を受けた日本車のエンジンは、限定発売されたレクサスLFAに搭載された4.8L V型10気筒DOHCの1LR-GEU型だ。

 8000回転オーバーまで気持ちよく回り、奏でるサウンドも素晴らしい。これから先も、こんないい音色を奏でるエンジンは出てこないだろう。

レクサスLFAは500台限定で生産された希少モデル。4.8L V10NA、560ps/8700rpm、48.9kgm/7000rpmというスペックだった

 量産エンジンでは、スカイラインなどに積まれたRB20DE系の直列6気筒DOHCエンジンに惹かれる。

 スムーズさと音色のよさは今のエンジンと比べても優位に立つ。R32の時代に復活させたGT-RのRB26DETT型DOHCツインターボは痛快な加速を低回転から味わえた。

RB26DETTエンジンの写真。R34搭載のスペックは280ps/6800rpm、40.0kgm/4400rpmとなっている

 4気筒では、インプレッサやレガシィに搭載された2LのEJ20型水平対向4気筒BOXERターボが秀逸。

 特にWRXのSTIが積むスペシャル仕様は刺激的だ。ターボでありながら高回転の伸びは鋭いし、パンチもある。初代は音色も耳に心地よい。

308ps/6400rpm、43.0kgm/4400rpmを誇ったEJ20。30年間ありがとう!

【画像ギャラリー】スバル EJ20から最新スープラ搭載のB58まで!乗って楽しいエンジンたちをギャラリーでチェック!!!

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