これは困る 性能、価格、デザインで迷ったら… 人気カテゴリー三つ巴対決 7選

■輸入車コンパクトハッチ対決 メルセデスベンツAクラス vs アウディA1 vs BMW1シリーズ

(TEXT/松田秀士)

 FF化されてマニアから庶民目線の評価に方向転換したBMW1シリーズの参入でこのクラスが熱い。

 まず、その1シリーズだが1気筒500ccのモジュラーエンジンの3気筒1.5Lターボがベース。これに7速DCTがドッキングだ。ベンツAクラスは4気筒1.4Lターボに7速DCT。

●BMW 1シリーズ

従来のFRから歴代初のFF車に変更。直3、1.5Lターボとハイパワーな直4、2Lターボを設定

 アウディは4気筒1.5Lターボにやはり7速DCT。

 この3車、動力性能的にはほぼ互角とみていい。実際にドライブしたフィーリングではややA1のアクセルレスポンスがよく、他車よりも小気味よく走る。

 7速DCTのシフトラグなど不満も感じない。Aクラスはこの点比較的マイルドなシフトフィールで乗り心地重視。1シリーズはその中間といったところだろうか。

●アウディ A1

初代の3ドアハッチバックは廃止され、5ドアハッチバックのみの現行型。エンジンは150psの直4、1.5Lターボ

 コックピットに座るとシートのラグジュアリー感はやはりAクラスが抜けている。厚みと骨格ホールドのバランスが絶妙。1シリーズとA1はスポーツ系に近い印象。ただし、どれも疲労感が少ないいいシートだ。

 3車に共通するのがディスプレイの先進性。コネクティッドに不可欠なアイテムだが、メーターパネルをフルカラー液晶とするなど大きさや配置はほぼ共通性がある。

 そのなかでも斬新なのがAクラスでCやEクラスと同じ手法で、タブレットを横に並べたようなレイアウト。若干視線の移動は大きくなるが、タッチがしやすく直感的操作ができる。

●メルセデス・ベンツ A-CLASS

2018年10月に日本導入が開始された現行4代目は、ハッチバックとセダンを設定。昨年、AMG A35を追加

 1シリーズはトリムの使い方やUSBインターフェイスの位置など、ダッシュボード全体のデザインが機能性と質感が高いと感じる。

 1シリーズとAクラスにはヘッドアップディスプレイが採用されているがA1にはない。ACCは3車とも装備されるがLKAはAクラスのみでしかもオプションだ。

 ただし、3車ともレーンを外れそうな時に戻すレーンデパーチャーアラートは標準で採用されている。

 さて、ベース車両の価格はAクラスと1シリーズが334万円と同じ。これに対してA1は365万円と強気だ。

 乗り味乗り心地のトータルバランスでは1シリーズとAクラスが実用域でもしっかり押さえていて、A1はどちらかというと高速域で真価を発揮する。デザインはそれぞれの好みだ。ボクの評価は1位Aクラス、2位1シリーズ、3位A1とする。

●POINT…ベンツAクラス:90点/アウディA1:80点/BMW1シリーズ:88点

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