■ホンダ
ホンダはトヨタや日産と異なりプラットフォームの名称がそれほど明確ではない。
調べてみるとメインとなるものは3つと意外に少なく、販売台数が少ないモデルや関係のありそうな車種があまり浮かばないモデルは専用のプラットフォームになっているケースが多いことに驚く。
これだけ専用プラットフォームが多いというのは、独創的なクルマが多かった、かつてのホンダの名残のようなものなのかもしれない。
また、あれだけボディサイズが違うシビックとアコードがプラットフォームという観点では同じものというのも意外だ。
・共用プラットフォーム①(軽自動車クラス)…N-BOX、N-WGN、N-VAN、N-ONEなど
・共用プラットフォーム②(コンパクトクラス)…フィット、ヴェゼル、フリード、シャトルなど
・共用プラットフォーム③(ミッドクラス)…シビック、アコード、CR-V、インサイトなど
・専用プラットフォーム…NSX、S660、ステップワゴン、オデッセイ、クラリティシリーズ
※レジェンドも現在、実質的に専用プラットフォーム
■マツダ
マツダも、公式には全モデルとも「SKYACTIV BODYとSKYACTIV CHASSIS」とプラットフォームが明確ではない。
これは「サイズによる使い分けはしているがコンセプトは同じ」と解釈すればいいだろう。
今後はマツダ3とCX-30が採用したスモールアーキテクチャーと、2022年度中に導入される予定のFR+直6となるラージアーキテクチャーの2つによって商品戦略の最適化を進めるという。
マツダ2の存在なども考えるとスモールアーキテクチャーは特に拡張性が高いと思われ、今後のマツダは何かと注目だ。
・SKYACTIV BODY&SKYACTIV CHASSIS…マツダ2、マツダ6セダン、マツダ6ワゴン、CX-3、CX-5、CX-8、ロードスター
・Smallアーキテクチャー(通称)…マツダ3、CX-30
・Largeアーキテクチャー(通称)…2022年度内投入予定のFR+直6エンジン車
■三菱
三菱自動車は「このクルマはあのプラットフォームだろう」というのが非常にわかりやすい。
しかし、このことはCセグメント用に至っては15年前と、軽自動車用以外新しいプラットフォームがないという裏返しでもある。
今後は日産傘下となっただけに三菱独自のプラットフォームが作られるというのは絶望的で、プラットフォーム含め日産の基本コンポーネンツを使ってキャラクターの違うクルマを作るということになるだろう。
しかしプジョーとシトロエンのように差別化は可能であり、三菱自動車の個性はぜひ持ち続けてほしい。
・Cセグメント用プラットフォーム…アウトランダー/アウトランダーPHEV、RVR、エクリプスクロス、デリカD:5
・Bセグメント用プラットフォーム…ミラージュ
・リヤミッドシップレイアウト用プラットフォーム…i-MiEV
・軽自動車用プラットフォーム(日産名:CMF-A)…eKワゴン/eKクロス、eKスペース
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