アクセラ、グレイスに輸入車まで…多彩な車種と専用装備 教習車の条件と車種、知ってますか?

 公道で、人生で一番最初にステアリングを握る車といえば『教習車』だろう。

 ひと昔前まで数車種しかなかった教習車は、今では輸入車も登場するなどかなりバラエティ豊か。そんな教習車には、実は必要な条件や装備が細かく決められているのだ。

文:ベストカー編集部/写真:MAZDA、HONDA、TOYOTA、SUBARU
ベストカー2017年6月10日号


ワゴンでもOK!? 教習車の条件

 普通自動車免許の場合、技能試験、技能検定に使う車両に関しての条件は、道交法に定められている。その条件を要約すると……

・乗車定員5人以上の普通自動車
・全長4400mm以上
・全幅1690mm以上
・ホイールベース2500mm以上及びトレッド1300mm以上

 この基準さえ満たしていれば、車種に関する決まりはなく、セダンでなくてもワゴンでも教習車に選ぶことができる。

 ただし、教習車として必要な専用装備(補助ブレーキなど)を備える必要がある。それゆえ以下で紹介するような『教習車仕様』の設定がある車種を採用するケースが多いのだ。

貴方の最初の車はどれ? 定番教習車4モデル

■マツダ アクセラ

教習車用にカスタマイズされたアクセラ

 2015年時点で日本の教習車の約1/3を占め、トップシェアを握るのがアクセラ教習車。マツダでは2004年からアクセラベースの教習車生産を開始。

 今では最も“定番”の車種となっている。

【SPEC】■全長4610×全幅1795×全高1455㎜/ホイールベース:2700㎜/車両重量:1210㎏(5MT)/エンジン:直4 DOHC 1598cc/最高出力・最大トルク:105ps・14.6㎏m

■ホンダ グレイス

グレイス

 グレイス教習車は2015年7月に発売された教習車界のニューカマー。トランスミッションは、CVTに加え、一般ユーザー向けには存在しない5MTもラインアップしている。価格は179万円。

【SPEC】■全長4480×全幅1695×全高1475mm/ホイールベース:2600mm/車両重量:1080kg(5MT)/エンジン:直4 DOHC 1496cc/最高出力・最大トルク:132ps・15.8kgm

■トヨタ コンフォート

コンフォート

 教習車の超定番車種といえば、タクシーでもお馴染みのコンフォート。

 1995年の発売から一時生産中止期間を挟みつつ2017年まで販売が続けられてきた。……が、なんとこの5月に生産中止に。今後は見られる機会も減少してしまいそう。

【SPEC】■全長4590×全幅1695×全高1515mm/ホイールベース:2680mm/エンジン:直4 DOHC 1998cc/最高出力・最大トルク:140ps・19.0kgm(LPG仕様もあり)

■スバル インプレッサG4

インプレッサG4

 スバルはインプレッサのセダン車G4の教習車を生産。先代の教習車は見かける機会も多いが、現行型へのモデルチェンジはあるか!?

【SPEC】■全長4585×全幅1740×全高1465mm/ホイールベース:2645mm/車両重量:1260kg(5MT)/エンジン:水平対向4気筒1599cc/最高出力・最大トルク:115ps・15.1㎏m

BMWにアウディ…輸入車にも教習車仕様がある!?

 オシャレな輸入車ベースの教習車。「輸入車メーカーにも教習車仕様があるの?」と思うだろう。

 実はアレ、自動車教習所から注文を受けたディーラーが架装業者に依頼して、補助ブレーキなど、教習車に必要な装備を装着し、使用しているのだ。

 教習所としては通常の教習車仕様モデルを購入するよりコストはかかるはずだが、それ以上に「カッコいい車で練習したい」と思う免許取得予備軍が多いということだろう。

 写真はコヤマドライビングスクールで使用されている教習車。コヤマドライビングスクール(http://www.koyama.co.jp/)ではアウディA3、BMW3シリーズ、X1など全4車種のなかから、好きな車を選んで教習できるコースが用意されている。

アウディA3セダン教習車。同車の教習車導入は日本初だという
BMW X1教習車。輸入車+SUVという教習車としてはあまり見られない組み合わせ。セダンよりアイポイント高めなので乗りやすいかも?
先代E90型のBMW 320i教習車。BMWやレクサスなどは高速教習用の教習車として導入している教習所もよく見かけるようになってきた

教習車に必須の専用装備とは?

 まず、どの教習車仕様も備えているのが「教習指導員用補助ブレーキ」、「教習指導員用補助アウターミラー」、「教習指導員用補助インナーミラー」、そして「仮免許ブラケット(前後)」。

左上から時計回りに「仮免許ブラケット」、「教習指導用補助ドアミラー」、「モニターパネル(LED)」、「教習指導員用補助ブレーキ&フットレスト」

 そのなかでちょっと面白いのが先代インプレッサG4教習車のインナーミラー。指導員用のミラーは、なんとBRZ用のフレームレスミラーを採用している。微妙にスポーティだ。

 また各社で微妙に差が出るのが指導員用のフットレスト。アクセラとトヨタのコンフォートは、両足用に補助ブレーキペダルを挟んで2つ備えるが、グレイスとインプレッサG4は右足用だけを装備。

 ただしインプレッサは、オプションで左足用も装着できる。

 誰もが“一番最初に乗る車”は、さまざまな工夫が凝らされているのだ。

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