全長5m超の大型ミニバンのシエナ
そして、ぜひ日本に導入してほしいもう1台のミニバンは、2020年5月18日に北米トヨタが発表した4代目シエナだ。
まだボディサイズは発表されていないが、ボディは大柄だ。全長は5mを超えて全幅も約2mに達するから、グランエース並みに大きい。しかし、全高が1800mm前後に収まることもあって、外観はルーフを少し低く抑えたエスティマ風だ。
ちなみに先代シエナのボディサイズは全長5095×全幅1984×全高1790mm。シエナのプラットフォームは、TNGAの考え方に基づいた「GA-K」で、カムリ、レクサスES、RAV4、新型ハリアーなどと共通のタイプを使う。エンジンは2.5L、直4をベースにしたハイブリッドだ。
シエナはレクサスLMと違って、従来型は並行輸入されていた。しかし並行輸入業者からは「新型シエナの北米製ハイブリッドは、日本の認証などに時間とコストがかかることもあり、今後並行輸入するか否かは未定」という話も聞かれる。
しかし、腰高なアルファード&ヴェルファイアに比べると、高速道路における横風の影響などを受けにくい。エスティマが終了した今、シエナを加えてもいいのではないだろうか。
レクサスLMについても、アルファード&ヴェルファイアの上級版だから、2/3列シート仕様の両方を設定すれば、パーソナルからビジネスまで幅広いユーザーに喜ばれるのではないだろうか。
レクサスLM、シエナ、ぜひこの2車種を日本でも発売していただきたい!
■レクサスLMの概要(中国)
●ボディサイズ:全長5040×全幅1850×全高1945mm
※参考:アルファードは全長4950×全幅1850×全高1950mm
●エンジン:2.5L、直4ハイブリッド&3.5L、V6エンジン
●主な装備:2列目エグゼクティブラウンジシート、Toyota Safety Sense(先進装備のプリクラッシュセーフティ採用)、インテリジェンスクリアランスソナーなど
●価格:7人乗りが116万6000人民元(約1772万円)、4人乗りが146万6000人民元(2228万円)
■シエナ2021年モデルの概要(北米)
●ボディサイズ:未公表。先代シエナは全長5095×全幅1984×全高1790mm
●エンジン:2.5L、直4ハイブリッド、THSIIのみ。システム出力243hp。駆動方式はFFのほか「Electronic on-demand AWD」と呼ばれるモーターを採用した4WDシステムも用意
●主な装備:シート配列については、8人乗りモデルに加えて、2列目にキャプテンシートを備えた7人乗りのモデルを用意。 この7人乗り仕様に用意される、2列目キャプテンシートをスーパーロングスライド機構を備えており、635mmのロングスライドが可能
●価格:未発表
■グランエースの概要(日本)
●ボディサイズ:全長5300×全幅1970×全高1990mm
●エンジン:2.8L、直4ディーゼルターボ(最高出力:176ps/3400rpm、最大トルク:45.9kgm/1600~2400rpm
●燃費:WLTCモード燃費/10.0km/L。市街地モード燃費/8.1km/L、郊外モード燃費/9.9km/L、高速道路モード燃費/11.2km/L
●主な装備:2/3列キャプテンシート(電動リクライニング&オットマン、シートヒーター装備)、Toyota Safety Sense(先進装備のプリクラッシュセーフティ採用)、インテリジェンスクリアランスソナーなど
●価格:3列シート6人乗り「プレミアム」が650万円、4列シート8人乗りの「G」が620万円
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