街で見かけたら幸せな気分になれる!? 世にも奇妙な「珍オープンカー」

スバルヴィヴィオT-TOP 1993年

Aピラーやフロントウィンドウ、それより前のフロント部分は通常のヴィヴィオとほぼ同様だが、そこから後ろはドアも含め全てT-Top / GX-T専用な。生産は高田工業
Aピラーやフロントウィンドウ、それより前のフロント部分は通常のヴィヴィオとほぼ同様だが、そこから後ろはドアも含め全てT-Top / GX-T専用な。生産は高田工業

 ヴィヴィオのデビューした1992年、軽自動車メーカー各社は相次いで付加価値の高い軽オープンカーを続々と発売していた。そう、ビートやカプチーノ、AZ-1だ。

 それに対して気軽にオープンを楽しむという目的で誕生したのがヴィヴィオT-TOP。

 クローズド状態ではリアに独立トランクを持ち、リアウィンドウが急角度でトランク手前に落ちていく3BOXスタイルのノッチバッククーペというなんとも特異な4シーターオープンカーである。

 まずルーフは外してトランクに収納できる「タルガトップ」と呼ばれる方式でオープントップ化。リアウィンドウも電動でボディ内部へ格納される。窓も開けばBピラーを残してそれなりに開放感がある。

リアウィンドウも電動でボディ内部へ格納され、窓も開けばBピラーを残して開放感のあるオープンカーに。後席(写真では見えないが)はヘッドレストこそないものの2名乗車が可能
リアウィンドウも電動でボディ内部へ格納され、窓も開けばBピラーを残して開放感のあるオープンカーに。後席(写真では見えないが)はヘッドレストこそないものの2名乗車が可能

ダイハツリーザスパイダー 1991年

リーザにソフトトップを装着して2シーター化したリーザスパイダー
リーザにソフトトップを装着して2シーター化したリーザスパイダー

 ダイハツは1989年秋に開催された東京モーターショーにおいて、2+2シーター仕様のソフトトップカブリオレ「リーザスパイダー」を参考出展。

 ベースモデルとなったのは、同年1月に登場した軽ハッチバックスペシャリティカー「リーザ」のスポーティグレード「TR-ZZ」で、2年後の1991年11月に改良が施された市販モデルのリーザスパイダーが発売された。

 ショーモデルに対し、改正された軽自動車規格への対応や後席撤去による2シーター化などの仕様変更が行われた他、登録が商用4ナンバー登録から乗用5ナンバー登録に変更。

 スタイリングはベルトラインから下は基本的にハッチバックと共通で、ボンネット上にはハッチバックのスポーティグレード「オキシーR」同様にエアスクープが設けられた。

 ソフトトップには斜め後方視界確保の為のリアクォーターウィンドウが設けられていた。

 そして1993年に後継車種が発売されることもなく生産を終了、スタイリングを含め製品としての完成度に難があったこともあり、販売面では振るわず、総生産台数はわずか380台にとどまった。

オープン化にあたっては、幌の収納性やボディ後部の剛性確保を検討した結果、2シーターに変更
オープン化にあたっては、幌の収納性やボディ後部の剛性確保を検討した結果、2シーターに変更

VM180ザカート(トヨタモデリスタインターナショナル) 2001年

MR-Sをベースにイタリアのカロッツェリア、ザガートが外観デザインを手がけた
MR-Sをベースにイタリアのカロッツェリア、ザガートが外観デザインを手がけた

 トヨタのミドシップオープン、MR-Sをベースに、イタリアの名門カロッツェリア「ザガート」が外観デザインを手がけたモデル。2001年に限定100台が販売された

 当時のトヨタビスタ店とモデリスタのタイアップによるオリジナルカー第3弾として企画された。

 エクステリアはAピラーとウインドウガラス、ドアミラーを除いてすべて新設計され、ザガートデザインによるFRPボディが換装されている。

 エンジンは給排気系のライトチューンとマフラーを変更することでベースに対して15psパワーアップ。エンジンや足回りの開発はトヨタテクノクラフトが担当した。

 価格は398万~450万円とベース車に対して大幅に上昇したため、思うように売れなかった。

今見ても斬新なデザインだ
今見ても斬新なデザインだ

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