街で見かけたら幸せな気分になれる!? 世にも奇妙な「珍オープンカー」

2代目ムラーノクロスカブリオレ 2011年

もともとスタイリッシュなデザインのSUVだったがオープン化することでさらにセレブ感が増した。時代が早すぎたのか?
もともとスタイリッシュなデザインのSUVだったがオープン化することでさらにセレブ感が増した。時代が早すぎたのか?

 クロスオーバーSUVには、スペシャルティ系のものもあり、最近はクーペルックのSUVが増えているが、2代目ムラーノの北米仕様にはその上を行くオープンモデルのクロスカブリオレがあった。

 2代目ムラーノを2ドア化し、電動ソフトトップを持つという、エレガントかつラグジュアリーな雰囲気を持つモデルだった。しかし販売は振るわず、日本導入もなかった。

 フル4シーターでこんなにゴージャスなSUVは当時見たことも聞いたこともなかったが、さすがに時代が早すぎたのか?

Aピラー以降を専用設計し、もとのデザインを破綻させることなくオープン化。日本未発売だが、これは変化球というよりド直球にカッコいい
Aピラー以降を専用設計し、もとのデザインを破綻させることなくオープン化。日本未発売だが、これは変化球というよりド直球にカッコいい

S13シルビアコンバーチブル(オーテックジャパン) 1988年

デートカーがブームとなった時代に生まれたシルビアコンバーチブルだったが価格の高さゆえに人気が出なかった
デートカーがブームとなった時代に生まれたシルビアコンバーチブルだったが価格の高さゆえに人気が出なかった

 S13型シルビアが登場した2ヵ月後の1988年7月に追加ラインアップされたシルビアコンバーチブルは、クーペモデルの「K’s」をベースに、オーテックジャパンにより、電動オープンモデルとして設計・販売された。

 そのため、改造申請に基づく持ち込み登録扱いとなり、型式は「ニッサン・E・S13(改)」となっている。

 トランスミッションは、クーペモデルに設定されていた5速MT車は用意されず、4速ATのみ。

 ボディカラーは、ベルベットブルーおよびS13シルビアのイメージカラーとして印象が強いライムグリーンツートンの2色。しかも、ライムグリーンツートンは特別塗装色(オプションカラー)だった。

 ベースのK’s(4速AT)が新車価格 197.8万円だったのに対して325.2万円と1.5倍以上(今なら安いと思うかもしれないが当時は高かった)となる車両本体価格の高さがネックになったのか、生まれながらにして希少車としての運命を背負うことになった。

 オーテックジャパンがプロデュースし、実際の生産は当時すでにBe-1を送り出し、後にパオやフィガロを手がけることになる髙田工業が担当した。

 これに懲りずに、日産は、S15シルビアに2分割の電動メタルトップを備えたシルビアヴァリエッタを登場させている。

ソフトトップの開閉方法はトランク前方に開閉式パネルを設け、その下にソフトトップを格納するハードカバー式を採用している
ソフトトップの開閉方法はトランク前方に開閉式パネルを設け、その下にソフトトップを格納するハードカバー式を採用している

三菱初代RVRオープンギア 1993年

ランエボの4G63を積んだX3やスーパースポーツギアとか、このオープンギアとか三菱はこの頃かなり攻めてました
ランエボの4G63を積んだX3やスーパースポーツギアとか、このオープンギアとか三菱はこの頃かなり攻めてました

 RVRオープンギア 3ドアのクロカン風ハッチバックに、サンルーフならぬオープンループを装着したモデル。

 普通のRVRかと思いきや、前席部分のルーフ全体が後ろにスルスルッとスライドして吸い込まれるという、まるで忍者屋敷のようなクルマ。

 RV車にオープンカー感覚を味わせてくれるとは、この頃の三菱、攻めてましたねえ。

三菱コルトCZC 2006年

 2005年のジュネーブモーターショーで発表されたコルトCZC。提携先のオランダのネッドカー工場で生産される欧州モデル「コルト」をベースに、コンバーチブルモデルに定評のあるイタリアのピニンファリーナ社が開発・生産を手がけたコンバーチブルモデルだ。

 最大の特徴はクーペカブリオレ(バリオルーフ)を採用した電動格納式ハードトップで、今見てもスタイリッシュで美しい。日本で販売されることがなかったのが残念だ。

 残念ながら日本で発売されなかったが、ピニンファリーナによる電動メタルトップボディは今見ても美しい
 残念ながら日本で発売されなかったが、ピニンファリーナによる電動メタルトップボディは今見ても美しい

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