街で見かけたら幸せな気分になれる!? 世にも奇妙な「珍オープンカー」

ルノーウインド 2011年

電動トップはロックを外し、スイッチを押すと、ルーフパネルが一枚のまま後ろに180度反転してトランクリッドの上の収納スペースに収まる。その間たったの12秒
電動トップはロックを外し、スイッチを押すと、ルーフパネルが一枚のまま後ろに180度反転してトランクリッドの上の収納スペースに収まる。その間たったの12秒

 ルノーウインドは手軽な2シータークーペだ。ベースとなったのは、トゥインゴで、開発をてがけたのはルノースポーツ。

 最大の特徴は開閉がわずかに12秒で可能なハードトップで、オープンエアとクローズドクーペの2通りのボディ形態をシチューションに応じて使い分けることができる。

 基本形態はオープンを満喫する2シーターだが、ハードトップがトランクリッドの上に収納されるスタイルを取るために、本来のトランクスペースを邪魔することはない。積極的にオープンにして出かけようというコンセプトなのだ。

開閉部分が狭く、スイッチ1つ12秒で開閉する
開閉部分が狭く、スイッチ1つ12秒で開閉する

シトロエンC3プルリエル 2003年

5つのボディ形状に変化させることができるというC3プルリエル
5つのボディ形状に変化させることができるというC3プルリエル

 シトロエンは2003年、1台で5つのボディ形状に変化するオープンモデル、シトロエンC3プルリエルを発売した。

 プルリエルはフランス語で「複数」を意味し、通常のサルーン、パノラミックサルーン、カブリオレ、スパイダー、スパイダーピックアップの5タイプに形状を変えることができる。

 オープンカーは全自動でボタンひとつでオープンになるのが普通だが、プルリエルも電動開閉式のソフトトップを備え、完全クローズド状態がサルーン、開ければパノラミックサルーンに変身できる。

 開閉位置はダイヤルで8段階に調節可能、ソフトトップは洗車機に入れても耐える構造だという。

 しかし、銀色のルーフアーチだけを残すカブリオレは、パノラミックサルーン状態で、ダイヤルスイッチをプッシュし、ソフトトップとリアウインドウを一体化させた後、ハッチゲートを開けて、トランクの床下に丸ごと収納しなくてはならないのだ。

 極めつけは、片側12kgのアルミ製アーチを取り外すスパイダー。外したアーチは車内に収納できないので、車庫などに置いておくしかないのだ。

カブリオレにするには、トップとリアウィンドウを一体化させたあとリアハッチゲートを開き、リアウィンドウにあるスイッチで写真のように上へ持ち上げる。その後、荷室床下を開き、全体を収納
カブリオレにするには、トップとリアウィンドウを一体化させたあとリアハッチゲートを開き、リアウィンドウにあるスイッチで写真のように上へ持ち上げる。その後、荷室床下を開き、全体を収納

ルノーカングーBE-BOP 2010年

2代目カングーの全長を短縮して3ドア化し、ルーフ後方が前へ移動しながら開くグラスルーフを装備
2代目カングーの全長を短縮して3ドア化し、ルーフ後方が前へ移動しながら開くグラスルーフを装備

 カングーBE-POPは、2007年の東京モーターショーで展示されたカングーのコンセプトカー、カングー コンパクトコンセプトをベースに、カングーとは異なるテイストが与えられたモデル。

 ボディサイズは全長3870×全幅1830×全高1840mm、ホイールベースは2310mmと、カングーと比べて345mmも全長を切り詰めるとともに、ホイールベースも390mm短くなった。

 これにより広大なスペースを持っていたカーゴスペースが縮小されたほか、スライド式の後席ドアもなくなった。

 BE-POP最大の特徴は、フロント、センター、リアの3パートにグラスエリアが設けられたことで、開放感が一層高まった。

 さらに、ルーフの約1/3を占め、前方にスライドできるリアグラスルーフを採用し、その個性を一層強調する仕様とした。

 リアグラスルーフはオープン状態で走行することも可能なので、オープンカーのような開放感が味わえる。

電動で開閉できる「スライディングリアグラスルーフ」を採用。ルーフの後ろ約3分の1が前方にスライドし、後席の頭上空間がオープンになる
電動で開閉できる「スライディングリアグラスルーフ」を採用。ルーフの後ろ約3分の1が前方にスライドし、後席の頭上空間がオープンになる

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