新型1.5L直列4気筒ハイブリッドも発表! 燃費15%超向上を目指す次世代エンジンの正体とは?
このマルチパスウェイ戦略を支える重要な技術が、新開発の1.5L直列4気筒エンジンと次世代ハイブリッドシステムである。
実は、このエンジンが最初に公開されたのは今回の決算説明会ではない。2024年5月28日、東京都内でトヨタ、SUBARU、マツダの3社が合同開催した「マルチパスウェイワークショップ」で、トヨタは新開発の1.5L直列4気筒エンジンなどを披露している。
さらに2026年10月28日には、トヨタの欧州統括会社であるトヨタ・モーター・ヨーロッパが、ベルギーのブリュッセル発の公式発表で、この新エンジンを組み合わせた次世代ハイブリッドシステムの開発内容を明らかにした。
新型1.5Lエンジンには自然吸気とターボの2種類が用意される。現行ヤリスなどに搭載される1.5L直列3気筒エンジンとは異なり、新型は直列4気筒を採用する。
ポイントは、エンジンを小型化し、全高を低くすることだ。従来のように排気量や出力だけを追求するのではなく、電動化を前提にエンジン、モーター、制御ユニットを一体的に開発している。
自然吸気仕様は、現行の1.5L直列3気筒や1.8Lエンジンを用いたハイブリッドシステムが担う性能領域をカバーすることを想定している。
さらに、モーターやパワーコントロールユニット、インバーターも小型軽量化することで、システム全体の効率を向上させる。
トヨタが掲げる目標は、燃費性能を15%超改善すること。エンジン内部の摩擦低減、熱管理の改善、電力損失の削減、空気抵抗の低減などによって実現を目指す。
ただし、この15%超という数値は開発目標であり、市販車で達成された燃費性能を示すものではない。

エンジン全高を抑えられれば、ボンネットを低くすることができ、空力性能やデザインの自由度を高められる。BEVのような低いノーズを持つハイブリッド車も実現しやすくなるわけだ。
現時点で新型1.5L直列4気筒エンジンの搭載車種や日本導入時期、具体的な市販車の燃費数値などは正式発表されていない。
おそらく新型カローラは、それぞれの仕向け地に合わせたものとなり、日本仕様においても現行カローラと同様、日本に最適なボディサイズに変えてくるはずだ。
注目のデビュー時期は、2027年秋頃と予想される。また中国の合弁会社一汽トヨタで2028年度目途に現地生産する計画も検討されている。
BEV一本に絞るのではなく、ハイブリッドもエンジン車も進化させ続けるトヨタ。次世代プラットフォームと新型1.5Lエンジンの組み合わせが、今後の大衆車をどう変えるのか、期待して待ちたい。
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