Xmotion
2018年1月の北米国際自動車ショー2018で、世界初公開されたのが「Xmotion(クロスモーション)」だ。「4 + 2」レイアウトの3列シートのSUVで、どこにでも走って行けそうな、大胆でタフなプロポーションは、「塊感」があって非常に力強い。
エクステリアの特徴は、Vモーショングリル、ブーメラン型ヘッドランプなど、一目で日産とわかるデザインシグネチャーだ。
進化したVモーショングリルは、グリルの幅と奥行きを確保したことで、これまで以上に力強さが表現されている。ブーメラン型ヘッドランプは、鍛造された鋼の剣を思わせるシャープなラインを持ち、ハイビーム、ロービーム、ターンシグナル、ポジショニングランプなど、すべての機能が1つのユニットに統合されている。
フロントフェンダーとリアフェンダーにある強いキャラクターライン、そして大きなタイヤなど、サイドデザインも実に力強い。リアコンビランプも面白い。日本の伝統的な木工「組子」のディテールやパズルにインスパイアされ、ホログラムによる視覚の錯覚を利用して見せる手法を採用している。
インテリアも特徴的だ。運転席から助手席側まで広がる横長のデジタルメーターや、スイッチ類を極力排除したインパネ周りなど、先進的なイメージが先行するが、センターコンソールやシートのヘッドレストなどには、日本の伝統的工法や職人の技、和の素材などが織り込まれており、新鮮味のあるデザインとなっている。
収納式の「ルーフトップボックス」もスタイリッシュでカッコいい。このボディスタイルに近い姿での市販化を望むSUVだ。
IMQ
2019年3月のジュネーブモーターショーで初披露された、e-POWERを搭載した全輪駆動のクロスオーバーコンセプト「IMQ」。観音開きの4ドア、独立式4シーターとし、コンパクトなボディの4人乗りだ。
低いルーフと大きなタイヤによって、ガラスエリアが極端に狭い、クーペルックのSUVとなっている。透明なルーフによる解放感もあり、室内は非常に明るく、そしてスタイリッシュに見える。
エクステリアからインテリアに施されている縞模様は、日本伝統の枯山水に着想を得たレイヤー状の波紋であり、このコンセプトカーに独特な雰囲気を醸し出している。シャープなヘッドライトや、V型テールランプなど、欧州で2019年から発売された2代目ジュークのデザインに、どことなく似ているようにも見える。
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