量産メーカーには作ることができない優雅さを手に入れた
では、LCコンバーチブルは、セレブたちが買いたくなる存在になっているか?
世界のラグジュアリーブランドは、量産メーカーが絶対作らない台数が見込めないクーペやオープンモデルを生産することで、ブランドイメージを高めてきた歴史がある。
優雅さ、ゆとりが富裕層に好まれ、それがブランドイメージの向上につながっていった。ラグジュアリーとは必要なものしかないという状態の逆で、不要なものがふんだんにある状態のことだ。実際、文化は無駄から生まれてきた。
こうした領域に踏み込んできたのが、LCコンバーチブルだ。LFAでスポーツカーを作れる技術力をみせ、LC、RCなどのラグジュアリークーペ、フルサイズセダンのLS、そして今流行のSUVをほぼフルラインナップで揃えてのLCコンバーチブルのデビューである。
「機は熟した」。レクサス幹部はそう感じているに違いない。レクサスのブランドイメージは申し分ない。おそらくセレブたちにもLC500コンバーチブルは受け入れられるだろう。
2005年8月のレクサス日本始動から早15年、ここにきて、ようやくレクサスはメルセデスベンツやBMWと肩を並べるプレミアムなラグジュアリーブランドになったとつくづく実感する。
もちろん微に入り細に入り、まだまだ文句の付けどころはたくさんあるけれど、日本車唯一のラグジュアリーブランドとしてさらなる飛躍を遂げてほしい。
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