誰もが認める名車が一流だとしたら、その陰に隠れた実力者は“超二流”と呼んでいいだろう。
1980年代は日本のスポーツ4WDの創世記。大スターたちの陰で、それでも記憶に残り人々に愛された“超二流”の実力者たちをピックアップ。
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※本稿は2020年7月のものです
文:大音安弘/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2020年7月10日号
■国産4WDスポーツのスターモデルたち
日本のスポーツカーの高性能ぶりを、特に世界に知らしめたのが4WDスポーツ。日本専用だったGT-Rも、今や世界的名車に。
■WRCへ挑み、夢ついえた猛者たち
クルマの高性能とハイテク化が進められた1980年代は、日本のスポーツ4WD創成期でもあった。
特にエポックメイキングだったのが、ギャランVR-4とレガシィRSの登場だ。高出力エンジン+スポーツ4WDが、スポーツセダンに新たな風を吹き込んだ。
その両者が挑んだのがWRC。2台のバトルは、役者を変え、後のランエボvs.インプの黄金期へと発展した。
一方、志半ばで消えたモデルもある。パルサーGTI-RとファミリアGT-Rだ。いずれもWRCのために開発されたウェポンながら、大きな実績を残せず……。
特にファミリアは進化を続けるも、バブル崩壊とともにワークスが撤退。その夢も泡と消えてしまった悲劇であった。
後に登場したマツダスピードアテンザも、新たな高性能スポーツ4WDの姿を提案するも、1代で消滅してしまったのは無念。
ラリーといえばブーンX4も忘れてはならない。ダイハツ最後の競技専用車で、参戦フィールドこそ限定されたが、安価な競技車を提供したダイハツの志を高く評価したい。
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