手を出しちゃいけないフェラーリはあるのか?
清水「話は変わるけど、456GTを買って、ものすごくひどい目に遭った、って話をよく聞くじゃない」
榎本「ええ。456GTは400万円くらいで買えますが、安いのには理由があるんです」
清水「覚悟の特攻なら別だけど、456は最初から壊れてる欠陥車だから、安いからっていう理由で手を出しちゃ絶対にいけない。その他に買っちゃいけないモデルって何?」
榎本「575Mですね。あれもF1マチックがヤバいです」
清水「550マラネロは?」
榎本「550ならMTがありますからオッケーですけど、575MはF1ばっかりなんです」
清水「なるほど。他には?」
榎本「他にはないですね」
清水「えっ、不人気の2+2モデル、612スカリエッティとかはオッケー?」
榎本「人気がないので800万円を切ってますが、致命的な故障はないですし、もう底値でこれ以上あまり下がらないからオッケーでしょう!」
清水「そうなんだ! カリフォルニア系(2+2のクーペカブリオレ)は?」
榎本「人気ありますよ。特に初期モデルは、相場がかなり下がり切っているので(1200万円前後)、オススメです」
清水「ええーっ! カリフォルニアの初期モデルなんて、フェラーリらしい官能性皆無で、メッチャつまんないと思うけど」
榎本「ピュアなフェラーリを卒業された方が、気軽にオープンを楽しみたいっていうことで、引き合いは結構あるんです。ただ、カリフォルニアTやポルトフィーノは、これからどんどん値段が下がるのを覚悟しないといけません」
清水「まぁ下がるっていっても、メルセデスSLみたいなものだから、普通のことだよね」
榎本「そうです! カリフォルニア系は普通のクルマだと思えばいいんです!」
清水草一お薦めの中古フェラーリはこれだ!
ということで、中古フェラーリを買うならば、まずは328。328GTSが1000万円から、328GTBが1200万円からだ。この価格差は故障の確率ではなくレア度の差である。
続いてF355のMT。こちらは1200万円から。この2モデルは、生産から20年以上を経て、価格が上昇局面に入っている。フェラーリの一般的なモデルは、20年後まではジリジリ値段が下がるが、そこから反転上昇するのがパターンなのである。
続いて、458イタリアが2000万円から。こちらはまだ下がる可能性が高いと私は見るが、あのUFOのような走りの凄まじさ、官能性はそれを補って余りある。この3モデルが絶対的クリーンナップだ。
それに続くのは、360モデナ(MT)が1000万円から。加えてF430が1300万円からといったところではないだろうか。
もちろんこれより安い個体もあるが、その場合は値段なりのネガがあり、これより高い個体は、値段なりのプラス要素がある。単純にそう考えればいいだろう。
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