櫻井眞一郎が作った初代スカイラインGT-Rを徳大寺有恒が語る!! 

■これからのスカイラインはどうなる

 スカイラインGTは名車の名をほしいままにし、いつも国産車ナンバーワンの人気を誇る。

 なぜスカイラインはそこまで人気なのか? ひとつはS54Bの国産車の水準を超えた高性能ぶり。そして次のGC10は当時最高といえるハンドリングと乗り心地のバランスに加えてストレート6のパフォーマンスとスムーズさを持っていた。

 この2台が作った神話だ。実際、2代続けていいクルマであることはあまり例がない。名車と呼ばれるゆえんであろう。

 しかし、それじゃGC110や現在のGC210はどうだ? といわれると、私もしどろもどろになる。GC110はGC10で獲得した名声をスリーク(滑らか)なボディ、豊富なアクセサリーで守ろうとしたクルマではないかと今となっては思う。

 純粋培養は”R”だけとなり、その”R”もKPGC10に比べると重く、その生命線といえる運動性能をわずかではあるが、スポイルしている。

 GC210になるともうエンジンパワーに昔日の面影はなく、”速いスカG”は遠い過去のものになってしまった。4年ごとのフルモデルチェンジは、さすがのスカイラインとて、とてもそう新しいことはやっていかれない。

 いきおいボディだけの変化が目立つフルモデルチェンジになってしまう。GC110、GC210はその代表的なものだが、櫻井眞一郎氏が君臨しているかぎり、スカGはあくまでも”走り”を追い続けるはずだ。

 櫻井氏自身、そのことを言明しているし「東名でロータリーなどにスウーッと抜かれると涙が出るほど悔しい、あぁパワフルなエンジンがあったらな」と櫻井氏はスカイラインファンと同じ思いを口にする。

 こういう製作者の手になるスカGがいつまでも走らないハズはなく、また、つまらなかろうハズもないと思う。

「ジャパン」の愛称を持った5代目スカイラインGC210。櫻井氏はその後7代目となるR31まで開発責任者であった。スカイラインというモデルへの期待値は高く、意志の強い開発者が必要だった
「ジャパン」の愛称を持った5代目スカイラインGC210。櫻井氏はその後7代目となるR31まで開発責任者であった。スカイラインというモデルへの期待値は高く、意志の強い開発者が必要だった

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