700万円以下クラス第4位:BMW X2
同じBMWのX4とX6は、初代X6の流れを汲んで、「無理にクーペっぽくしたSUV」のまま進化を続けているが、X2は実用性とスタイルの両立を図り、狭そうに見えるけどほとんど狭くないキャビンを実現している。
フロントウィンドウの傾斜は寝ているが、リアは通常型並みに立て、ルーフラインもあまり下げていない。
そのぶん、ウエストラインを高くして、サイドウィンドウの上下幅を狭くし、かつ横方向にも寝かせてグリーンハウスを絞ることで、実用性とクーペっぽさを両立させているところが秀逸。
700万円以下クラス第3位:レクサスRX
都会派SUVの老舗は、代を重ねるごとに微妙にクーペ度を高めつつ、とってもお元気だ。
現行RXのデザインで一番目を引くのは、リアピラーのデザインだ。ピラーの一部をブラックアウトすることで、サイドウィンドウがリアまで回り込んでいるように見せ、ルーフを浮揚させているところがとってもスタイリッシュ。
全体のフォルムも、そつなくエレガントかつゴージャスにまとめられている。
それでいて前後フェンダーがやや角ばった造形なのは、オフロードもいけます的な力強さを演出しようということでしょう。
700万円以下クラス第2位:マツダCX-30
ボディ下部を厚くブラックアウトしてボディを薄く見せるのは、フェラーリBBも採用した超古典的技法だが、おかげで超デザインコンシャスなマツダ3の車高を上げて、そのままSUVに仕立てました的な印象に仕上がっている。
ロングノーズに低いルーフ、流れるようなシルエットも、とっても古典的にカッコいい。
そして最大の特徴は、サイドパネルに余計なラインがまったくない点だ。複雑な曲面は、光を反射して「S」の字を描く。
まさに絵に描いたようなスタイリッシュさ! デザインを優先したしわ寄せは、ラゲージ容量の狭さに表れているが、いいじゃないかカッコよければ。
ただ、ボディ下部に合わせてフェンダーの黒い樹脂部もヤケに幅が太いのが気になる。そこだけ印象が重い。もうちょっと細くてもよかったんじゃないかなぁ……。
700万円以下クラス第1位:ジャガーEペース
ジャガーのSUVというと、EVであるIペースのデザインばかり注目されているが、個人的にはEペースのデザインは猛烈に凝縮感が高くてステキだと思うのだ。
低く長くすりゃカッコよくするのは簡単だけど、Eペースのフォルムは、コロンとしたおまんじゅう型。
それでこれだけのスポーティさを出しているのはスバラシイ! Eペースの場合、クーペっぽさをシャープさではなく、球体に近い丸みで表現しているわけですね。
フロントフェイスは、スポーツクーペのFタイプのイメージだけど、この丸っこいフォルムにあの平べったいFタイプの顔を移植してしっかりハマッってるのがまた、凄いじゃないですか。
街でめったに見ないこともあって、たまに見るとハッとする。スバラシイです。
続いて、700万円オーバークラスのベスト3をば選んでみた。このクラスはさすがに輸入車の独壇場です。
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