首相官邸にシャコタンで乗り付けた!
クルマへのこだわりを話すと尽きないが、一貫して手を加えていることがある。わざと車高を短くする「シャコタン」だ。
「速いクルマに乗れば、速く走れるわけじゃない?それよりも、どう改造するかが楽しかったよね」
最初に自分のお金で買ったのが、三菱のギャランGTO。しかし、当時はシャコタンにするキットを買う余裕もないし、GTOにはそれがなかった。では、どうするか。自ら改造したという。
「ないから、車体を支えるためのショックアブソーバーに合わせているコイルを切るわけよ。まずはコイルをひと巻だけ。そして組む。あれ?車高が落ちない。で、もうひと巻切るわけ。そうすると、今度はタイヤがボディにつきそうになって。半巻だったかあって(笑)」
そこで、考えた。ひっくり返して、コイルのとんがっている方を上にすると、その分だけ高さが稼げた。ちょうどよくなった。「ほかにも、コイルを火であぶってちょうどいい高さまで落ちてきたところでやめたりね。楽しいですよ」。クルマいじりは、銀蝿時代も続けた。
銀蝿の最初の給料で買ったのは、実はアメ車ではない。マツダのコスモクーペだった。13B型ロータリーエンジンを搭載したリミテッドモデル。銀蝿時代、芸術文化に活躍された人たちを招く総理主催の懇談の集いが、首相官邸で開かれた。銀蝿のメンバーもお声がかかった。クルマの通行証も発行されたという。「これは記念に残るから首相官邸にシャコタンが入らなければいけないだろっと思って(笑)。コルベットもあったけど、コスモのシャコタンで行ったの」
もちろんコルベットもシャコタン。「(埼玉県)行田市でやった『8時だョ!全員集合』に出るとき、このコルベットで行ったんだけど、会場の前に踏み切りがあって渡ろうとすると、ゴリゴリって。無理やり渡ったよ(笑)」
シャコタンのエピソードを話すときは、特に楽しそうだ。
「なぜ、シャコタンにするのかって?それはシャコタンが絶対に格好いいから。車高を低くしない奴が、不思議でしようがないよ(笑)」
9月24日発売のシングル『昭和火の玉ボーイ』。カップリングには『ツッパリ High School Rock‘n Roll(在宅自粛編)』を収録 https://kingeshop.jp/shop/pages/yg40shtb.aspx
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