トヨタ、日産らが生み、愛し愛された「マイナー車」たちの長所と消えた理由7選


■トヨタオーパ 2000〜2005年

オーパ

◎よかったところ

 全長を4250mmに抑えた5ドアハッチバックだが、プラットフォームは5代目ビスタと共通で、ホイールベースは2700mmと長い。

 そのためにボディ前後の張り出しを短く抑えたショートオーバーハングになり、カーブを曲がる時に慣性の影響を受けにくい。全高も1525mmと低めだから、走行安定性が優れ、高速道路を安心して移動できた。

 また後席を畳むとフラットな荷室に変更されて、床面積が広い。走行性能が優れ、なおかつ荷室も使いやすいユニークなクルマであった。

◎生産中止になった理由

 全長が短い割にホイールベースが長く、小回り性能が不満だった。最小回転半径は5.3mで、全長を考えると大回りになる。

 また後席を畳むとフラットで広い荷室になったが、このレイアウトを可能にするために背もたれの高さが低い。長いホイールベースによって後席の足元空間は広かったが、座面の形状も含めて座り心地は快適ではなかった。外観も個性的で、好みが分かれた。

 そしてオーパが発売された2000年頃は、ミニバンの人気が急上昇した時期だったから、2列シートで空間効率を重視するオーパは中途半端と受け取られた。

■トヨタWiLL Vi 2000〜2001年

WiLL Vi

◎よかったところ

 「WiLL」はトヨタ、花王、近畿日本ツーリストなどが連携した異業種合同プロジェクトで、若年層を対象に商品をそろえた。統一したロゴを設けてWiLLショップもオープンさせたが、成功しなかった。WiLL Viはビスタ店で販売している。

 車両のベースはヴィッツだが、独立したトランクスペースを備えたセダンになる。

 開発のテーマは「かぼちゃの馬車」で、リヤウインドーなどをそれらしい形状にしていた。インパネは食品のパンからイメージを膨らませた形状で可愛らしく、キャンバストップを選べることも特徴だった。

◎生産中止になった理由

 もともと長期間にわたって販売する予定はなかった。WiLLはシリーズ化され、Viの次はWiLL VS、WiLLサイファと続いたからだ。

 またボディの後部にトランクスペースを設けたから、後席の取り付け位置が前寄りで足元空間が狭く、4名で乗車すると窮屈だった。

 トランク容量も小さく、実用的にはクーペになる。エンジンは1.3Lでパワー不足は感じなかったが、運転感覚は少し腰高であった。

 いずれにしろ魅力が理解されず売れなかったが、今改めて眺めると、SUVに似ている印象も受ける。時期尚早の商品だったかも知れない。

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